iPhone使ってるんだけど、Androidタブレット買って大丈夫?
逆に、Androidスマホ使ってるけど、iPad買うか迷ってるんだよね
スマホとタブレットを組み合わせて使いたい時、非常に迷いやすいのがこのポイントです。
結論から言うと、併用は用途によって最適解が大きく変わります。
OSを揃えることで得られる恩恵もあれば、あえて異なるOSを選ぶことで快適になるケースも存在します。
では、自分はどちらを選ぶべきなのか?
この記事ではそんな疑問に対して、10年以上OS併用を続けてきた筆者の実体験を踏まえながら、わかりやすく整理して解説します。
- 1.異なるOSを併用する3つのデメリット
- 2.同じOSで揃える3つのメリット
- 3.OSを気にしなくてもいい人
Android⇔iOS(iPadOS)|異なるOSで運用する3つのデメリット

まずは、気になる「併用して大丈夫なの?」「デメリットは?」について見ていきましょう。
結論から言えばもちろん「大丈夫」ですが、不便になる点がいくつかあります。
- 併用すると、データの同期が煩雑
- たまにゲームの引き継ぎができない
- OSによって使えないアプリがある
1.OSを併用するとデータの同期が煩雑(だった)
個人的にOS併用で最も不便に感じていたのは、このデータ同期の部分です。
日常使用だと、スマホでパッと撮影したデータをiPadに送りたい場合など、同期シーンは多々生じます。
こんなとき、たとえばAppleユーザーならお馴染みのAirDrop(※後述)なども、OSが違うと使用できません。
……が、米現地時間2025年11月20日、ついにAndroidとiPhoneのAirdorop連携が発表されました。
対応端末は徐々に拡大予定としていますので、今後大幅にOS併用のデメリットは軽減される見込みです。
Google曰く、最初はGoogle pixel10シリーズから拡大していくとしています
2.ゲームをやるなら連携に注意
OSが揃っていれば、引き継ぎ設定を行うだけで、どちらでもリアルタイムにセーブデータが同期されます。
しかし、併用した場合、ゲームによっては稀にiOSとAndroid間の連携が不可の場合があります。
せっかくiPadの大画面でゲームやりたかったのに…なんてケースが、たまに発生します。
2020年頃までは引き継ぎ問題は非常に多かった印象ですが、近年は改善を見せています
3.OSによって使えないアプリがある
どちらかのOSではリリースされているアプリが、片方のOSではリリースされていない場合があります。
ノートアプリのGoodnotes6などは良い例で、Androidでは現在Samsungの一部機種にしか対応していません。
iPadで書き込んだノートを、道すがらiPhoneで見返したりなどの連携が取れなくなる点はデメリットといえます。
OSを揃えて運用する場合のメリット

ここまではOS併用のデメリットを説明しましたが、次はOSを揃えるメリットについて見ていきましょう。
デメリットが全て解消されるといえばそこまでですが、補足を加えつつ解説していきます。
- デバイス間の連携がスムーズ
- お馴染みの操作で済む
- アクセサリー連携のメリットも大きい
デバイス間の連携がスムーズ
OS併用でも前出した部分ではありますが、連携や同期は非常にスムーズになります。
各社とも、自社デバイスで揃えてもらうために、囲い込み戦略としての「同期機能」に強く注力しているからです。
Appleならではの連携機能
例えば、Apple製品同士なら、以下の様な同期機能を利用できます(※機種によっては非対応)。
とくに、iPhone ⇔ iPadに加えて、Macまで揃える場合は最強の同期環境が実現します
Androidならでは?の連携機能
Android搭載製品の場合は、同じAndroid同士というだけでは、あまりメリットがない点に注意が必要です。
メーカーを揃えてはじめてメリットが生じる点に着目しましょう。
参考:Samusung Galaxy (Connected Experience)
馴染んだ操作で一々迷わずに済む
Androidでは出来たのに、iPadでは出来ないのか…
設定画面が全然違う…どこに何があるのかさっぱり…
言うまでもありませんが、AndroidとiOS(iPadOS)では、UI(操作性)が大きく違います。
OS併用した場合、大型アップデートが来た際などに一々操作に手間取る機会が倍になります。
反面、OSが揃っていれば一方の操作性で慣らせますので、一々操作で迷う様な事態は軽減される点はメリットになります。
アクセサリーとの連携も便利
とくにオーディオ関連、たとえば「AirPods」などの購入まで考える場合です。
「iPad&iPhone」の様に揃っていると、マルチペアリング機能や空間オーディオの恩恵をフルに享受できます。
OSを併用している場合、ペアリングに時間を要したり、空間オーディオが使えないなどの不利が生じます。
各社連携に注力していますが、とくにApple製品同士の連携戦略は群を抜いている印象です
OSを揃えるべきかどうかは「用途次第」

ここまで説明した通り、筆者の様なガジェッターでもない限り、基本的にOSは揃えておくのが最も無難です。
ただ、もしOS併用を考える場合は、「タブレット側を何に使うのか」という一点を意識しましょう。
目的によっては、OSを揃える以上のメリットを享受できるケースも多々あります。
- 手書き中心で使いたい → iPad
- 手書きしない → Androidタブレット
- 利便性よりコスパ重視 → Androidタブレット
- 将来的にパソコンはMacが欲しい → iPad
① 手書き中心で使いたい方は、iPadが最適
手書きのしやすさ、アプリの対応状況、処理の安定性、この3点でiPadの優位性は明確です。
そのため、例えスマホがAndroidであっても、勉強用タブレットとしてはiPadと併用する価値が十分にあります。
前述したGoodnotesなど、多くの学習用アプリがiPadに最適化されています
② 手書きしない&コスパ重視の方はAndroidタブレットでもOK
iPadは一番安いモデルでも、iPad(無印)の58,800円が最安です。
反面、Androidであれば数千円のものから10万を超えるものまで、無数にモデルが展開されています。
動画視聴程度であれば1〜2万円台のAndroidタブレットでも十分で、必要な性能だけを安く確保したい方には非常に相性が良い選択です。
ちょっとした娯楽用に考えている程度なら、iPadは割とオーバースペックです
③ Macが気になっている方は、iPadを買うと効率最大化
Macを使う前提で考えるなら、タブレット側はiPadにしておくほうが後々の利便性が大きく変わります。
特に、iPad をワイヤレスでサブディスプレイ化する Sidecar は、作業効率を大きく上げる機能です。
現時点でスマホがAndroidであっても、将来のPC環境まで含めて考えるなら iPad との併用に軍配が上がります。
まとめ:絶対の正解はない

OSを揃えるか、あえて併用するか、この問いに対して、唯一絶対の正解はありません。
重要なのは、「タブレットをどのような目的で使うのか」です。
書き込み中心であればiPadが圧倒的に有利ですし、動画視聴やライトな用途が中心であれば、コスト面で優秀なAndroidタブレットが最適となります。
いずれの選択をしようとも、結局趣味で10年使っている様な筆者もいますので、併用したら絶対ダメなんて事は一切ありません。
ぜひ、関連記事も吟味しながら、自分に最適な一台を選択してみてくださいね!