再受験で誰が費用を負担してくれる訳でもない場合、どれだけ費用を抑えつつ合格率を上げるかが鍵になってきます。
元塾講師の筆者は、30代を超えて医歯薬系大学の再受験を志し、予備校の類は利用せずに合格まで乗り切りました。
本記事では「塾」「家庭教師」「予備校」の類を一切使わない、「お一人様」の受験戦略をお伝えします。
予備校使わなくても大丈夫?
偏差値30のギャルが、難関校に受かる様な胸熱な展開は、往々にして起こり得ません。
まずは志望校の赤本や、共テの過去問を一通り解いて立ち位置を把握しましょう。
大学群で括られているグループなら攻略しやすい
大学群というのは「GMARCH」や「早慶」などのグループのことです。
これらは、サブスクや書籍、動画配信サービスなど至るところに情報が転がっているため、お一人でも攻略しやすいと言えます。
反面で、医歯薬系の上位大学や専門性の高い大学だと情報が転がっていないため、効率面で不利になる場合があります。
国公立だとスケジューリングがキツい
何がキツいかって、勉強内容も然りなんですが、科目数の問題です。
お一人様戦略で乗り切る場合は、何から何まで自己管理。
科目数が多い分、スケジューリングを一歩でも間違えると命取りです。
予備校や家庭教師を使わない3つのデメリット
まずは実際に受験生活を送る上で、何がキツいのかを把握しておきましょう。
後の章で、これらを克服するためのアイディアを紹介していきます。
1.自己管理がキツい
受験勉強を始めたらどうにかなるとは思わないでください。
基本的に、モチベは「志したその瞬間」がピークで、時間と共に低下していきます。
予備校であればチューター、家庭教師なら専任講師が、モチベ維持に一役買ってくれます。
「なぜ志望校に行きたいのか?」「志望校に行って何をしたいのか?」「その後は?」
これがパッと出てくる様でなければ、恐らく途中でダれます。
2.メンタルがキツい
必ず一度は経験する「スランプ」、本当にこれで大丈夫なのかという「焦燥感」。
受験生活は様々な負の感情との戦いです。
とはいえ、メンタル管理は後天的にもある程度身に付けられますので、受験生活前にしっかり準備しておきましょう。
3.効率が悪い
予備校や専門の家庭教師であれば、志望校にフォーカスを充てて「何を勉強すべきか」を最短で案内してくれます。
そして、「次の年はどういう傾向か」まで徹底的に分析してくれるのが予備校です。
ご自身がマーケター並の分析力があるなら別ですが、過去問の類のみで乗り切るのは非常に危険です。
お一人様で受験攻略するなら
前章で3つのデメリットについてご紹介しました。
ここから先は、デメリットを克服しつつも極限まで予算を抑えて受験生活を乗り切るアイディアをご紹介します。
サービス編
予備校を使えば、年間100万近くかかるのは言うまでもありません。
以下で紹介するサービスを活用すれば、コストを遙かに抑えつつ受験勉強に臨むことが可能です。
効率対策|スタディサプリ
現在はyoutubeをはじめ、自宅や出先でも簡単に利用できる学習サービスが充実しています。
受験生の大きな味方としては、やはり基礎から大学別の攻略法まで充実している「スタディサプリ」でしょう。
講義も充実、知名度もあって、低価格と至れり尽くせりで、元塾講師の筆者も「ここまで来たか・・・」と思わず唸ったものです。
【一人で対策できるなら|ベーシックコース】
月額だと2,178円、一括だと21,780円で登録できます。
コンテンツも「分析」の面まで担ってくれるので、書籍での独学より圧倒的に進めやすくなります。
国公立をはじめとした共テ対策だけでなく、志望校別の講座まで充実しているので、マストで登録しておきましょう。
【やっぱり相談相手が欲しい方は|合格特訓コース】
月額10,780円で担当コーチが付きますので、予備校より遙かに安上がりです。
今受験するなら間違いなくこちらを選択しますが、筆者が受験した当時、このプランがありませんでした・・・。
ご不安なら、ベーシックプランで使い勝手を試し、1ヶ月程使ってみて合格特訓コースを検討するのも有りですね。
\スタサプなしでは始まらない/
メンタル対策|kindle unlimited(月額980円)
kindleには参考書だけでなく、「勉強法」や「時間管理」、「習慣化」、「メンタル管理」など受験生活に役立つ本に溢れています。
ふと、「この本読んどきたいなー」なんて思ったときも、unlimitedなら結構な確率で無料なので月額分を一瞬で回収できます。
\読書で身に付けた知識は一生モノ/
アイテム・アプリ編
次は、物理的に受験生活をサポートしてくれるアイテムを紹介します。
無料で使えるものも数多くありますので、早めに使える様にしておくと後々助けられる事でしょう。
効率対策|勉強用のタブレット
結局、受験生活は9割くらいタブレットで乗り切りました。
気分転換にカフェで勉強しようと思ったときも、タブレット1台でフットワーク軽く移動できます。
「あ、こんな最強アプリが!」と都度発見する度に、飽きずに勉強することができるのもメリットです。
自己管理対策「集中力」|Focus to do
Focus to doは最近は割とメジャーになり始めた、「ポモドーロテクニック」を扱うアプリです。
ポモドーロテクニックって?
25分休んで、5分休憩を繰り返すテクニックです。
爆発的な集中力の獲得と共に、時間をブロックごとに管理できるので、スケジュールを立てる際にも有用です。
登録料もかからず、アプリを取るだけですので「とりあえず感覚」で使ってみてください。
何も考えずに机に向かっていたときとは、別人の様な集中力が得られる筈です。
Focus To-Do: ポモドーロ技術 & タスク管理
Shenzhen Tomato Software Technology Co., Ltd.無料posted withアプリーチ
自己管理対策「スケジューリング」|Vulpe
紹介しておきながら、筆者はずっとExcelでスケジュール管理していました。
後になって「こんな便利なアプリあったのか・・・」と気付いた訳ですが、今からスケジュールを立てるならVulpeがオススメです。
Vulpeに関する記事は以下でも紹介しておりますので、興味があればぜひ覗いてみてください。
自己管理対策「誘惑」|タイムロッキングコンテナ
スクリーンタイムなどの設定を始め、youtubeやSNSを「システム的に遮断する」方法は多々あります。
ただ、システムで誘惑を遮断する方法は、解除も簡単に出来ることから、気付いたら誘惑に負けています。
朝起きてメッセージ関係をチェックしたら、以下の様な「タイムロッキングコンテナ」を用いて、物理的に遮断しましょう。
まとめ
再入学者向けの「お一人様向けの受験生活の乗り切り方」を紹介しました。
とはいえ、筆者は18歳のときに一度浪人を経験していますが、その際は予備校を使っています。
つまり、予備校とお一人様のどちらも経験しているため、今後は予備校を使う際の注意点などもご紹介できればと思います。