ずらっとスペックの説明が書いてあるのをみると、どれを買えばいいのか迷いますよね。
じつは、勉強に限った用途であれば難しく考える必要は一切ありません。
この記事はiPadを『勉強用』に向く機種に絞って、極力迷わずに選べるよう難しい説明を省きました。
主にシリーズの違い、世代の違い、使えるペンの違いをステップごとに理解して、最適なiPadを選びましょう。
- iPadに手書きして勉強したい
- 動画視聴や、テキストを読むときに使おうと思っている
- 最新機種もいいけど、どちらかというと安いものを購入したい
Contents
2025年最新|勉強用におすすめのiPadは?

結論から言ってしまうと、勉強用におすすめするのはiPad Airです。
本章では初心者でも勉強用に使うiPadを迷わず選べるよう、プラン別に構成したものを掲載します。
最新機種✕最高の環境で勉強するなら|iPad Air M3
2025年12月時点では最新の、iPad Air第7世代(通称M3)です。
2世代前の第5世代と比較して、最低容量が倍(128GB-)になり、「約2倍の処理性能」が公言されています。
型落ちが不安な方や、デザインの勉強など重めのアプリを多用する方におすすめです
環境とコストカットを両立|iPad Air 第5世代(整備済み品)
勉強用に選ぶなら、2世代前にあたる「第5世代(M1)」もおすすめです。
この世代から「Appleシリコン」とよばれる高性能なチップに替わり、性能に大きな飛躍がみられます。
講義の音声文字起こし等にも対応するAppleの最新AI「Apple Intelligence」も、Airではこの世代から対応します。
中古品を検討する際は、比較的クリーニングなどの整備がなされた「整備済み品」の方が安心です
※「整備」の基準は販売元によって異なります。
限られた予算で勉強環境を整えるなら|iPad A16(第11世代)
後述しますが、書き込みで使う場合はiPad Airを強くおすすめしています。
とはいえ、「中古や整備品はちょっと…」、「Airは予算オーバー…」なんて声も聞こえてきそうです。
そんな方におすすめなのが、2025年最新のエントリーモデル「iPad A16(第11世代)」。
Airと比べると、書き込み関連や映像の質などで見劣りはしますが、その分約4万円のコストカットが可能になります。
なんでAirがおすすめなの?
古い世代でも大丈夫なの?
ほかにも様々な疑問点があると思います。
次の章から5つのステップに分けて説明していきますので、お時間あればぜひご覧ください。
STEP1.|iPadのシリーズを絞る

とくに「無印」と「Air」の違いがよくわからない方も多いのではないでしょうか。
このステップでは、それぞれのシリーズの違いを簡単に解説していきます。
現在リリースされているiPadは4シリーズ
勉強用におすすめのシリーズは?
勉強用であればiPad Proは完全にオーバースペックで、価格面も168,880円-と、無印iPadと10万円以上の差がつきます。
iPad miniは携帯性は◎ですが、画面サイズ的に勉強用のメイン端末としては不向きです。
よって勉強用であれば、選択肢はiPad(無印)か、iPad Airの2択にまで絞られます。
iPad(無印)とiPad Airはどっちがいい?
勉強する際に、書き込みでの環境を妥協したくないならAirを強くおすすめします。
動作が機敏という点もありますが、iPad(無印)を勉強用に使う場合は以下のデメリットが大きいからです。
勉強で使うiPad(無印)のデメリット
① ペン(Apple Pencil)の性能を十分に引き出せない
② フルラミネーションディスプレイに対応していない
とくにフルラミネーションディスプレイ非対応に関しては、書き込みで勉強する際には大きな問題です。
※ペンについては、後ほど詳述します。
フルラミネーションディスプレイに対応していない場合、文字を書いたときに若干ズレて表示されます。
何を言っているかよく分からないと思いますので、かんたんな図で見てみましょう。

横から見た場合

真上から見た場合
このように、厚みのせいで無印は自分がペンで書いている位置と、実際に表示される位置が若干ズレて見えます。
この様なズレを視差といいますが、一度iPad Airを使ってから無印を使うと、大きな違和感を感じるでしょう。
勉強では細かい文字を書くことも多い中、ストレスは少しでも減らしたいもの。予算さえ許せば、Airを買うことをおすすめします。
- Apple Pencilの性能差やディスプレイの関係で、Airの方が書き込み精度が高い
- 勉強や講義で書き込んで使うなら、予算を許す限りはAirを選ぶのがおすすめ
STEP2.|iPadの世代を絞る

いざiPadを調べてみると、後ろに小さく「第4世代」とか「第10世代」とか書いてあって混乱しますよね。
最近では「M3」や「A16」の様な表記に変更され、初心者にとっては余計にややこしくなっています。
iPadの「世代」ってなに?
名称の後ろについている〇〇世代は発売された時期に応じて、第1世代から順に割り振られています。
2010年にiPad(無印)の第1世代、2013年にiPad Airの第1世代が発売されて以来、脈々と更新されてきました。
2025年12月現在、iPad(無印)は第11世代、iPad Airは第7世代まで発売されています。
世代が古過ぎるとこんなデメリットが…
当然、世代が古い=型落ちのiPadであれば随分安値で入手する事が可能です。
勉強用途に限るのであれば、何世代か前のiPadでも性能的には十分といえます。
ただし、世代が古過ぎると、次の様なデメリットが生じることを頭に入れておきましょう。
世代が古くなりアップデートの対象外になった場合、セキュリティ面の心配も出てきます。
また、書き込みにも対応しない場合があるので、「安さ」で飛びつかない様に注意しましょう。
書き込みに対応する/しないの対応表は、のちほどApple Pencilの章でご紹介します!
- 安さにつられて、古過ぎる世代を選ばないように注意する
STEP.3|iPadの画面サイズ・容量などを絞る

iPadのサイズ・容量選びを間違えると、せっかく高い買い物をしても十分な性能を発揮できません。
ぜひご自身がiPadを使う際のシーンをイメージしながら、ご覧になってみてください。
画面サイズ|勉強用に最適なiPadは何インチ?
現在、iPadには11インチ、13インチのサイズに加え、8.3インチのminiが展開されています。
人それぞれ賛否分かれる部分ですが、結論からいうと、筆者のおすすめは11インチです。
前提として、勉強で使う場合は画面半分にテキストや動画、もう半分はノートと、分割表示で用いることがほとんどです。

画面サイズが二分されることを考えると、当然画面が小さいほど見づらくなってしまいます。
とくに、8.3インチのiPad miniに関しては、書き込みが大変でストレスが溜まる可能性が高いでしょう。
確かに画面が大きいほど便利ですが、13インチのiPadは実際に見るとかなり「デカい」です。
また、Airの最新機種同士の比較では、13インチの重量が617gと、気軽な持ち運びに向きません。
11インチと比較して、100円玉32枚分重い…といえば重量感が伝わるでしょうか
家でしか使わない方は、画面内の情報量が多い分13インチのほうが優位です。
ただし、講義やカフェなど、持ち運びを考えるなら11インチのiPadを購入された方が取り回しが効きやすくなります。
最もバランスがとれたサイズ感が11インチ、刺さる人には刺さるのが8.3 or 13インチといったところです
ストレージ(容量)|勉強用iPadは何GB必要?
64GBではちょっと足りない、256GBは価格が高い、といったところでバランスが取れているのは128GBです。
たとえば、勉強する際にスキャンしたデータをiPadへ保存することを考えてみましょう。
メモ
文字メインのテキストで50〜100MBほど
画像メインの解剖書などは400〜500MBほど
使ってみると分かりますが、iPadの容量は意外とあっさり埋まります。
とはいえ、容量は小まめにUSBメモリーなどの外部メモリーに移すことで節約できます。
容量が大きければ手間は減りますが、64GBならだいぶ安く済むので、予算との兼ね合いで決めましょう。
データによっては、個人利用の範疇を超えて配布などを行うと、著作権侵害の可能性があるので注意しましょう。
- サイズは11インチが最もバランスが取れている
- 容量は最低128GBあると便利、64GBでもUSBメモリなどで対応は可能
※現行最新モデルは64GBが撤廃され、全シリーズ128GBからとなりました。
STEP.4|iPadは新品と中古どちらがおすすめ?

初期費用を抑える観点から、中古のiPadを積極的に検討したい方もいらっしゃるでしょう。
本項では、iPadの中古品を買う場合のポイントを解説していきます。
iPadを中古で買う場合|フリマアプリで買う場合は注意
中古を買う場合に注意したいのは、お店の中古ではなく、フリマアプリで買う場合です。
以下のポイントを知らないと、iPadが只の置き物になってしまう可能性が十分にあります。
iPadをフリマアプリで購入する際の注意点
- 1.アクティベーションロックはかかっていないか?
- 2.バッテリー容量は80%以上をキープしているか?
1.「アクティベーションロック」は必ずチェック!
いきなり難しそうな用語がでてきましたね。
「アクティベーションロック」とは、不正利用を避けるための防犯機能のようなものです。
iPadにアクティベーションロックがかかっていると、一切の操作が不能になり、第三者による解除は原則不可能です。
説明文に書いていない様であれば、「アクティベーションロックは解除済ですか?」と必ず確認しましょう。
たまにロックが掛かったままの商品を売りつけ、返品にも応じない悪質な出品者がいます…
2.バッテリー最大容量のチェックも!
iPadのバッテリーは、じつは画面右上に表示されている容量が全てではありません。
経年劣化で、目に見えない「最大容量」が減っていき、フル充電しても全然もたなくなっていきます。
メモ
たとえば「最大容量70%」なら、新品で買ったときは100%まで充電できていたものが、MAX70%までしか充電されないイメージです
新型であればiPadの「設定→バッテリー」から、旧型の場合はサポートページの先から確認ができます。
この点も、可能であれば、出品者に確認してもらうといいでしょう。
- 言うまでもなく、新品を買ったほうが安心
- 中古を買う場合は「アクティベーションロック」と「バッテリー最大容量」に注意
補足|iPad × Apple Pencil

最後に、書き込み勉強の要になる各Apple Pencilの対応表と共に、機能の違いについても整理しておきましょう。
世代によってはApple Pencilに対応していないものもあり、こうなると勉強用としては本末転倒です。
現在リリースされているApple Pencilも4シリーズ
| 比較項目 | 第1世代 | USB-C | 第2世代 | Pro |
|---|---|---|---|---|
| 位置づけ | エントリー | 第1世代の改良版 | 主力モデル | 最上位 |
| 主要な特徴 | 無印 or 古めのiPad向け | USB-C充電追加 | マグネット充電対応 | 触感再現など高機能 |
| 充電方式 | Lightning直挿し | USB-Cケーブル | 側面マグネット | 側面マグネット |
| 対応傾向 | 旧世代iPad中心 | 無印/一部Air/mini現行 | Air/Pro現行 | 最新Pro/Air |
Apple Pencilの機種によって機能がだいぶ違う

各機能については文言だけ見ても何となくイメージがつくかもしれませんが、こちらの記事でも図解しています。
この中で、勉強する際に"無いとかなり不便"なのが、ダブルタップ切替です。
これがあれば、ペンのグリップを「トントンッ」と叩くだけで消しゴムとペンが切り替えできるので、利便性に大きな差が出ます。
赤字の機能を持つ、Pro/第2世代に対応した機種を選んでおくと無難というわけです
ペンと本体の互換性|勉強用iPadに最適なペンは?
つぎにiPadの世代とペンの互換性について、iPad(無印)とiPad Airに絞ると、以下の様な対応表になります。
※ サイズ的に勉強に不向きなiPad miniと、オーバースペックのiPad Proは割愛します。

表の通り、iPadの世代が古すぎるとペンそのものに対応しないので注意してください。
また、Apple Pencil Proに対応していれば、第1世代や第2世代にも対応するという訳ではない点にも注意が必要です。
「安いペンシルじゃダメなの?」と気になった方は、ぜひ関連記事も併せてご覧ください!
STEP.5|いざ購入!勉強用におすすめのiPad3選

おすすめさせていただいたiPadの機種を再度掲載させて頂きます。
価格やショップレビューなどを元に、一番リーズナブルだと感じたものを購入されるとよいでしょう。
勉強用iPadのQ&A

この項目では、iPadの「ちょっと気になる」をテーマに、知っておいて損はない情報をご紹介します。
とくにApple Intelligenceなどは使い勝手にも関わってくる部分ですので、細かく詰めたい方は目を通してみてください。
チップ(A16とかM3とか…)ってなに?
リフレッシュレート(Hz)ってなに?
Apple Intelligenceってなに?必要?
Apple care+(補償)には入るべき?
iPadのCellular(セルラー)モデルってなに?
勉強用でおすすめのiPadは、iPad Air!
- 勉強におすすめのシリーズは、iPad Air
- 安く済ませたいなら、iPad Airの旧機種も検討
- 容量は128GBを選んでおけば無難
- 画面サイズは11インチがおすすめ
今回は勉強でおすすめのiPad選びについてご紹介させていただきました。
実際に購入に踏み切られた方は、ぜひiPadを買ったら購入しておきたいアクセサリーも併せて検討してみてください。
また、その他関連記事では、iPad以外の学習用タブレットの選び方や、タブレット学習のメリットなども紹介しています。
まだ購入まで一歩踏み切れない方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。









