苦痛ですよね、暗記作業・・・。
理解して覚えるに越したことはないですが、避けては通れない暗記モノがあるのもまた事実です。
そんな「覚える作業」を最大限にサポートしてくれる暗記用アプリがAnkiです。
実際に数年間Ankiを使用した筆者が、使い方や効果的な使用方法を最大限かみ砕いて解説します。
Ankiを使いこなせば、きっとアナタの暗記効率を大きく引き上げてくれますよ。
Contents
Ankiについて
Ankiとは?|忘却曲線に沿った超効率的な暗記システム
Ankiは究極の『暗記』体験を提供してくれる学習アプリです。
何が究極かを説明する前に・・・。
皆さんはエビングハウスの忘却曲線という単語を聞いたことはあるでしょうか?
知識はインプット後20分経過で半分近くが抜けており、1ヶ月後には80%ほどが抜けると言われています。
図のように復習すればどんどん定着していく・・・という理論ですが、科目が増えると管理が大変ですよね。
Ankiはエビングハウスの忘却曲線に従って自動的に、最適なタイミングで復習を促してくれます。
Ankiで作成した穴埋め問題
Ankiで作成した選択問題
Ankiはパソコンがないとキツい
Ankiは基本的に問題だけ自分で作成していきます。
問題文を入力する際にフリック入力ではかなり厳しいため、パソコンを推奨しています。
スマホのみでも使えないことはありませんが、作業が大変ということを覚悟する必要があります。
iPhone版のみ有料です
Ankiはパソコンで作った問題をスマホと同期することで、寝転がりながらでもスマホから問題を解けるようになります。
Windows版、Mac版、android版は無料ですが、iPhoneなどのiOS版のみ有料です。
2024年9月現在3500円でリリースされていますが、価格は変動するようです。
どちらにせよ、まずはパソコンで使い勝手を試すのがいいでしょう。
Ankiを使ってみよう!
前置きが長くなりました。それでは実際にAnkiを使ってみましょう。
step
1パソコンにインストールする
1パソコンにインストールする
まずはAnkiwebにアクセスします
1.英語だらけのサイトが出てきます。Downloadをクリック
2.お使いのパソコンのOS, バージョンを選びましょう。
最近のmacbookをご使用なら大概macOS 12+(Apple Silicon)ですし
windowsならqt6です。古いPCをご使用の方はPCの設定画面からご確認ください。
インストールはこれで終わりです。
ここまでおつかれさまでした!
step
2穴埋め問題を作ってみる
2穴埋め問題を作ってみる
まずは以下のような「穴埋め問題」を作ることをひとつのゴールにしましょう。
Ankiでは1つ1つの問題のことを『カード』とよんでいます。
『カード』をまとめた『デッキ」と併せて覚えておきましょう!
1|デッキを作る
1.インストールしたAnkiを起動すると、このような画面が出てきます。
画面下部にある、「デッキを作成」をクリックしましょう
2.デッキ名を打ち込むと、デッキが作成されました!
▼
2|カードを作る
1.完成したデッキをクリックすると、このような画面に移行します。『追加』をクリックしましょう。
2.赤枠で囲ってある『基本』の部分をクリック。『穴埋め』を選択しましょう。
※ 筆者は既に色々な追加機能を入れているので、皆さんと少し項目が違うかもしれません。
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3.『テキスト』に問題文、『裏面補足』に補足事項を打ち込んでおきます
4.穴埋めにしたいテキストを選択し、赤枠のアイコンをクリック
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画面がこのようになったら成功です!画面右下の『追加』を押してカードの作成を完了しましょう。
step
3問題を解いてみる
3問題を解いてみる
トップページに戻りデッキを確認すると、今作ったカードが追加されている筈です。カードをクリックしましょう。
画面下部の『解答を表示』をクリックすると・・・
▼
このように穴埋め問題の解答と、それに対する補足が表示されました。
画面下部にあるアイコンから、問題を解いた手応えをポチっと押すと、Ankiが自動的に復習を促してくれます。
Ankiを効果的に使うために
スマホと同期する
同期は非常に簡単、以下の4ステップに従ってスマホとの同期を完了させましょう。
スマホとPCで同期させれば、パソコンを開かなくてもスマホから問題を解けるようになります。
スキマ時間や寝る前など、いつでも『暗記』時間を作れるのがAnkiの強みです。
選択問題や画像の穴埋め問題も活用する
今回は尺の都合上、穴埋め問題のみ紹介させて頂きました。
じつは穴埋めだけでなく5択問題なども作成できます。ただし、こちらは導入までの流れがやや複雑です。
Ankiで作成した5択問題
問題形式の幅が広がれば、記憶の幅も更に広がりますよね。
選択問題の作り方はこちらの関連記事で紹介させて頂きますので、よろしければご覧ください。
長文の穴埋めはやめたほうがいいかも
これは筆者がAnki初心者の頃に作ったカード(※悪い例)です。
1枚のカードを作るのに時間を掛け過ぎている割に、穴埋めになっている部分も少なく無駄が多いのが分かります。
このような形式で立てるならプリントに直接暗記マーカーでも引いた方がよほど効率的です。
穴埋めにする場合はできるだけ短文で区切ることを心掛けるといいでしょう。
さいごに
ここまでの解説で少しでも「これはいいかも」と思って頂いた方は、ぜひ関連記事も参考にして頂ければ幸いです。
Ankiは苦痛でしかない作業をテクノロジーの力で最大限までサポートしてくれる記憶アプリです。
うまく使いこなせれば、今までの暗記を劇的に変えてくれる可能性を秘めています。
ぜひ使い方をマスターして、暗記作業を効率的に乗り切ってくださいね!