一部のMacbook Proやthunderbolt対応のMacであれば、簡単に多画面構成が可能です。
しかし、Macbook Air M1/M2の場合、モニターは通常デュアル(本体+サブモニター)までしか対応しません。
本記事はAirのM1/M2をお持ちの方が、3画面以上のマルチディスプレイを実現するための記事です。
とくにクリエイターやトレーダーの方は爆発的に効率を上げる可能性を秘めていますので、ぜひ参考にしてみてください。
Contents
筆者(M2所有)の4画面”拡張”構成
- Macbook Air M2本体(1台)
- サブモニター(2台)
- sidecar対応iPad(1台)
- ドッキングステーション(※専用ハブ)
筆者はクラムシェルモードを使用することなく、MacBookを開いたままの4画面拡張を実現しています。
ここから先は、様々なケースを想定して、画面構成を考えていきましょう。
本稿では、それぞれの画面を独立させる「拡張」の方法をお伝えしていきます
MacBookAirを3-4画面に拡張する方法
本項ではまず、3画面拡張で構成する方法をお伝えします。
Sidecar対応のiPadがあれば即座に拡張できますし、お持ちでなければ別途ドッキングステーションが必要になります。
方法1｜Sidecar対応iPadを使った3画面構成
- Macbook Air M1 / M2本体(1台)
- サブモニター(1台)
- Sidecar対応iPad(1台)
以下のiPadをお持ちなら、MacBookAir側を"macOS Catalina以降"にアップデートさえしていれば、簡単にワイヤレス接続が可能です。
| シリーズ | Sidecar対応世代 |
|---|---|
| iPad Pro | すべてのモデル |
| iPad(無印) | 第6世代以降 |
| iPad mini | 第5世代以降 |
| iPad Air | 第3世代以降 |
画面ミラーリングで即拡張可能
MacBook Air右上にある赤枠のアイコンから、「画面ミラーリング」を選択。
iPadとMacBookが同じWi-Fiに繋がっていれば、ご自身のiPadを選択するだけで画面拡張が完了します。
必要に応じて、「画面ミラーリング/ディスプレイ設定」から、MacBookとiPadの配置を調整しましょう。
1枚までは有線でモニターを拡張できるので、あとはサブモニターとMacBook Airを繋げば3画面になります。
方法2｜ドッキングステーションを使った3画面構成
- Macbook Air M1 / M2本体(1台)
- サブモニター(2台)
- ドッキングステーション
次は、iPadなしで3画面構成する方法です。こちらはドッキングステーションとよばれる専用のハブが必要になります。
以下に必要なものを記載しておきますので、ぜひ参考にしてみてください。
ドッキングステーション(Anker563)
探せば安いものも多数見られますが、Macbook Airにピンポイント対応するものは非常に数少なめです。
とくに、安いハブの多くはよくみると「複製のみ対応」のものが多く、「拡張」はできない商品が多い点に注意してください。
筆者自身も本商品を利用しているので、接続方法等も解説しております
ポチップ
これからドッキングステーションを導入される方に向けて、接続方法を掲載します。
以下の画像の部位に対応した形で、簡単3ステップで解説していきます。
STEP.1｜給電
コンセントから、USB-C 3.2 Gen2ポートへ給電(※USB-Cケーブル)
▼
STEP.2｜MacBook Airに出力
サブモニター2台を、HDMI2.0 / 1.4ポートにそれぞれ接続(※HDMIケーブル)
※サブモニターへのコンセント給電も忘れない様にしましょう
▼
STEP.3｜MacBook Airに出力して完了
USB-Cアップストリームポートと、Macbook Airを繋ぐ(※USB-Cケーブル)
HDMI端子のリフレッシュレートが30 / 60Hzで分かれているので、頻繁に作業する画面は60Hzに接続しましょう
サブモニターとACアダプター
こちらは既にお持ちであれば、必要ありませんので、ご自身の周辺機器を流用してください。
筆者の構成をもとに紹介しておりますので、何を揃えればいいかよく分からない方は、これらを買っておけば安心です。
モバイルモニター
筆者は2台購入して既に1年半以上経ちましたが、何の問題もなく動作してくれています。
持ち運び用のカバーや、HDMIケーブル、USB-Cケーブルなども付いてくるので安心です。
ポチップ
色域にこだわりたいクリエイターの方は、より単価の高い商品をオススメします
ACアダプター
Anker563(ドッキングステーション)はMacBookを接続しても、まだ3ポートの余りがあります。
入力上限は100Wですので、本製品があれば残りの3ポートを最大限に活かせます。
ポチップ
iPadやiPhoneなどを同時接続しても余裕の充電性能なので、一台持っておくと非常に便利です
4画面構成は方法1と2の組み合わせ
冒頭に帰結しますが、筆者の4画面構成パターンをご紹介します。
- Macbook Air M1 / M2本体(1台)
- サブモニター(2台)
- Sidecar対応iPad(1台)
- ドッキングステーション
基本的には、ここまでに説明した方法を組み合わせるだけで4画面構成が実現できます。
いやー…iPadまで買い足すのは予算的にも……
全く仰るとおりですが、じつはSidecarは7年半前のiPadでも対応しています。
中古(整備品)であれば1万円台前半で入手できるので、サブモニターついでに揃えても便利に使えます。
ポチップ
MacBookAir画面拡張用の”お役立ち情報”
こちらでは、ご自身でハブを探す際の注意点や、お役立ち情報を掲載しておきます。
とくに、マルチディスプレイ初心者の方は必ずご確認ください。
再掲：「複製」と「拡張」は別物です
- 複製：MacBook Airに表示されている画面と全く同じ画面を、サブモニターに表示させます。
- 拡張：単純に画面がもう一つ増え、画面間でカーソルやウィンドウを移動できます。
「家族で同じ画面を共有したい」、「プレゼンで元の画面をスクリーンに映したい」こんなケースで複製が有効です。
恐らく多くの方が想像される「マルチディスプレイ」は、拡張側なので注意が必要です。
今一度、ご自身でドッキングステーションを選ぶ際は、拡張にも対応しているかご確認ください
Sidecar非対応のタブレットを繋ぐ方法はある？
Duet Displayというソフトを用いれば、Sidecar非対応のAndroidタブレットなどを接続することも可能です でした。
もちろん試しましたが、残念ながら遅延が酷く筆者の環境では実用には耐えませんでした。
割と最近(2025年)ですが、サイトにアクセス出来なくなっており、現在は利用する術がありません。
他にもspacedeskなどがありますが、基本的にはWindowPCをお使いの方向けです
Sidecar接続はクリエイターにも有利
Sidecar接続は、Apple Pencilなどのスタイラスペンにも対応します。
つまり、Adobe関連のソフトウェアなどの操作時に、液タブに近い操作感で扱えるということです。
ワイヤレスですので若干遅延が発生する点が問題ですが、もし使っていない方は試してみるといいでしょう。
MacBook Air｜多画面構成のまとめ
以上、MacBook Airの拡張構成について解説させていただきました。
改めて、今回は「Macbook Air M1/M2」に絞ってご紹介しておりますので、M3以降ご使用の方は今一度対応機種等をご確認ください。
また、本サイトではMacBook Air用のおすすめアクセサリー等もご紹介しております。
お時間あれば、ぜひ併せて参考にしてみてくださいね！
