検索から来た方は一番上に表示されていたかもしれませんが、Apple公式サイトには便利な比較表が用意されています。
とはいえ、比較表は普段目にしない方にとっては単語の羅列ですので、敷居が高いかもしれません。
本稿では、難解な用語に補足を入れつつ、用途に応じた選び方などを徹底的に比較してお伝えします。
- 最新iPad(無印)とAir(M3)を比較 & 吟味したい
- 専門用語は勘弁して欲しい
- 結局どっち選ぶべきかビシっと教えて欲しい
最新!iPad(A16)とiPad Air(M3)の比較

早速ですが、iPad(無印=A16)と、iPad Air(M3)の比較を行なっていきます。
各表の中のポイントには出来る限りワンポイントまとめを入れていますので、初心者の方はぜひ参考にしてみてください。
1. 基本性能|かなり違う
機種 | ![]() iPad(A16≒無印) | ![]() iPad Air(M3) |
価格 | ¥58,800- | ¥98,800- |
チップ | A16 | M3 |
容量 | 128GB〜512GB | 128GB〜1TB |
カメラ | 12MP広角 / センター | 12MP広角 / センター |
Wi-Fi | Wi-Fi 6 | Wi-Fi 6E |
チップ|頭の良さ
ベンチマークとよばれるもので数値化できますが、少し煩雑になるのでここではざっくりと。
チップ性能は、使用環境によって異なりますが「およそ2倍くらい」Airの方が上です。

チップ性能が上がると、処理スピードだけでなくゲーム内での描写表現等にも影響してきます
Wi-Fi6と6E|”E”付いただけなのに……?
通常の周波数帯に6Ghzが追加されたのが6e…といってもピンとこない方の方が多いでしょう。
ここでは、比喩を用いて説明します。
単純に道路が一本増えれば、家族でWi-Fiを使っていても混雑しなさそうですよね
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2. ディスプレイ性能|だいぶ違う
機種 | iPad(A16≒無印) | iPad Air(M3) |
画面 | Liquid Retina | Liquid Retina |
色域 | sRGBカラー | P3広色域 |
処理 | 耐指紋 | 耐指紋、フルラミネーション、反射防止 |
色域|ディスプレイが表現できる色の範囲
人間の目が識別できる色を「100%」とした時、sRGBは約35%、P3は50%弱を表現できるといわれています。
コンテンツ側も対応している必要はありますが、P3の方が色表現が豊かなので視認性を落としません。
店頭のデモ機で、サンプル写真なんか見てみるとハッキリ違いが分かるはずです
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フルラミネーションディスプレイ
フルラミネーションは、とくにペンで書き込む際に大きく関わってくるポイントです。
以下の記事で、図解で詳述していますので、「書き込み」の「勉強」で使う予定がある方はぜひご覧ください。
3. サイズやデザイン|ちょっと違う
機種 | iPad(A16≒無印) | iPad Air(M3) |
高さ | 248.6mm | 247.6mm |
幅 | 179.5mm | 178.5mm |
厚さ | 7mm | 6.1mm |
重量(Wi-Fiモデル) | 477g | 460g |
カラーリング | ブルー、ピンク、イエロー、シルバー | スペースグレイ、ブルー、パープル、スターライト |
分かりやすい部分でいうと、Airの方が0.9mm薄く、更に軽量なのが見て取れるでしょうか。
また、画面サイズは同じ11インチですが、高さと幅がAirの方が若干小さいですよね。
これは、Airの方がフレーム(枠)幅が細いことを意味しており、見た目にもスッとスマートに映ります。
カラーリングも無印の方が原色に近いポップな印象、Airは落ち着いたワンランク上の印象が特徴的です
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4. 周辺機器 / サービス|だいぶ違う
機種 | iPad(A16≒無印) | iPad Air(M3) |
Apple pencil (純正ペン) | 第一世代, USB-C | Pro, USB-C |
Magic Keyboard (純正キーボード) | Folio | IPad Air専用 |
Apple Intelligence (専用AI) | 非対応 | 対応 |
セキュリティ | Touch ID(指紋認証) | Touch ID(指紋認証) |
充電コネクタ | USB-C | USB-C |
周辺機器を多用する予定があるなら、iPad Airの方が何かと重宝するでしょう。
大きいところでいえば、無印はApple Pencilを側面にくっつけて充電する方式に対応しません。

純正キーボードに関しても、Airの方がよりノートPCチックに使える強みがあります
用途別|iPad(A16)とiPad Air(M3)の絞り方

ここまでご説明した通り、当然性能的には全てにおいてAirに軍配が上がります。
とはいえ、4万円程差がつくので、当たり前と言えば当たり前……価格を取るか性能を取るかの話です。
本章ではCase1〜3の各見出しに「ポイント(点数)」を付けましたので、迷っている方は以下を参考に集計してみてください。
- 合計0ポイント:無印(A16)で十分です、浮いたお金を周辺機器などに充てましょう
- 合計1ポイント:予算と相談して、妥協できるなら無印を選びましょう
- 合計2ポイント:Airを選んだ方が、後々後悔しない可能性が高いでしょう
- 合計3ポイント:問答無用でAirをオススメします
Case.1|勉強や講義で使う
勉強で使う場合は、直接iPadへ書き込むシーンが多いか否かで判別しましょう。
動画や読書など”眺める”勉強がメイン、書き込みは紙|+0ポイント

講義動画とかは見るけど、書き込みは紙の問題集中心かな……
講義動画で、講師の肌質にこだわっても仕方ないですよね。
Airに比べて精度は落ちますが、書き込みも行えるので、この場合は無印を選ぶといいでしょう。
タブレット勉強は初めてでいきなり10万近く出せない…という方の入門機にもオススメです。
講義やノート取り、問題集など”書き込み”メインに使う|+1ポイント
勉強も講義もiPad一台で乗り切っていくつもりだぜ!

書き込みメインで使う予定がある方は、フルラミネーションディスプレイが搭載されたAirがオススメです。
反射防止に関してはフィルムで後からカバーできますが、フルラミネーションはどうにもなりません。

また、Apple Pencilの充電方法の違いなどでもAirの方が持ち運びで有利になります
Case.2|サブスク動画視聴で使う
Youtubeを観るとき…NETFLIXを観るとき…あるいはテレビを観るとき…普段”質”は意識していますか?
「これからこだわる!」よりも、普段こだわっているかを軸に考えた方が後悔を減らせるかもしれません。
見れればOK|+0ポイント

別にスマホでも良いんだけど、画面小さいんだよね〜
テレビも見れればいい、っていうか映像の質の違いなんて正直分からない……。
今までこんな感じで映像を見てきた方は、Airにしても劇的な差は感じないかもしれません。
質に強いこだわりがない方は、iPad(無印)で十分といえるでしょう。
少しでもクオリティ高く視聴したい|+1ポイント
推しのアイドルのライブとか、少しでも高品質で観たい

先述したディスプレイの点も相まって、Airの方が映像は綺麗に見える筈です。
さらにクオリティを求めるとProが上に控えていますが、値段が16万後半まで跳ね上がります。
価格と映像美の関係において、いい塩梅の位置にいるのがAirです。
Case.3|ゲームを中心に使う
どんなゲームをやるか、あるいはゲーム自体をやらないかでも選び方が変わってきます。
ソシャゲ中心、あるいはゲームなんかやらない|+0ポイント

タブレットでゲームはしないかな…あ、ちょっとしたソシャゲはやるかも…
こんな用途の方は、Airはオーバースペックです。
無印でもゲームは十分動かせる域にありますので、ガンガン動かさない限りは全く問題ありません。
美麗3Dゲームもやりたい|+1ポイント
原神?鳴潮?もちろんやってるけど

こうした「オープンワールド系」のゲームをプレイする場合は、Airの方が有利です。
主にチップ性能が高い事で「再現の幅」が広がる事に起因しています。
この辺りの説明も分かりやすく説明していますので、気になった方は以下の記事をご覧ください。
集計
プロユースなら|iPad Proシリーズ
最後はAirとProの現行最新機種同士での比較ですが、主要ポイントだけでもこれくらいの違いがあります。
……と、言われてもピンとこないかもしれません。
基本的には音と映像に関して、凄まじいこだわりを見せています。
これに付随して、カメラや撮影に関するポイントなど様々な面で「クリエイター」向けの用途です。
本稿は初心者向けを銘打っているため、「プロ用途」に関しては触れませんでしたが、職業柄使用される方などはプロも視野に入れてみてください。