2025年3月4日、新型iPad Air(M3)の3月12日発売が発表されました。
人気機種ともあり、アップグレードのスパンが短いAirシリーズですが、大きな違いはあるのか気になる方も多いことでしょう。
本記事では難解な用語を噛み砕きながら、変化点や、新型がオススメのユーザーについてわかりやすく解説していきます。
買い替えや、新規購入を検討されている方はぜひ参考にしてみてください。
Contents
新型iPad Air(M3)と旧機種の主な違いは?
主な進化点は、ひとえに「チップがM2→M3に変わったことによる処理性能の向上」これに尽きます。
比較|新型iPad Airの要点まとめ
- 処理性能が現行(M2)1世代前のM1比で約2倍に。
- ディスプレイ、バッテリー、カメラなど主要スペックの変化はなし。
直近で発売された、iPad mini7においては、Apple独自AIの「Apple Intelligence」への対応と、高負荷に耐えうるチップ性能の向上が主な変化点になりました。
今回発売されるAir(M3)に関しては、M2で既にApple Intelligenceに対応している事もあり、チップ以外の目立った変化はなさそうです。
※ Apple intelligence(日本向け)は2025年4月に対応見込み。

外観や寸法に変化はある?
細かな部分で見ると、重量が2g軽くなった点が挙げられますが、基本的には前モデルと全く同じ構成です。
直近で発売されたiPad mini7も然りですが、寸法をはじめとしたデザイン面での刷新は一切見られませんでした。
旧・iPad Air(M2) | 新・iPad Air(M3) | |
画面 | 11 or 13インチ Liquid Retinaディスプレイ | 11 or 13インチ Liquid Retinaディスプレイ |
カラーリング | 4色(スペースグレイ、ブルー、パープル、スターライト) | 4色(スペースグレイ、ブルー、パープル、スターライト) |
重量 | 462g | 460g |
寸法 | 247.6mm × 178.5mm × 6.1mm | 247.6mm × 178.5mm × 6.1mm |
※表は11インチのスペックで比較
前機種(M2)との細かい違いはないの?
と、ここまで見るとチップ性能が向上しました!…で終わってしまう訳ですが、念の為、細かい差異についても記載しておきます。
ハードウェアアクセラレーテッドレイトレーシング対応

名前が長いわ!なんだそれ?
これは新しく機能追加された、というよりチップの性能向上による付帯機能の様なものです。
こんな細かい表現まで描写したら、多大な処理能力が必要になるのは想像がつくかもしれません。
これまでは、旧式チップでもレイトレーシング対応できる様に、アプリ開発者側が最適化していました。
M3チップでは、本体側のレイトレーシング処理を強化したので、これまで以上の描写能力向上が望めます。
ハードウェアアクセラレーテッドメッシュシェーディング対応

舌噛むわ!なんだそれ?
とはいえ、まだレイトレーシングの膨大な処理に追いつかず処理落ちする可能性が…。
そこで、複雑な3Dモデルを効率よく描写して処理を軽減するのが本技術、これもM3チップの付帯機能ですね。
要は、操作中に大して見ない様な部分は、上手く簡略化することで処理を軽減します。
レイトレーシング同様、アプリ開発者側が一生懸命最適化していましたが、本体側の処理が強化されました。
ProResエンコード/デコードエンジンへの対応
クリエイターではない方が見ても、いまいちピンとこない話かもしれません。
端的に言えば、「動画編集周り(プロ向け)の性能向上」です。

処理性能が上がったことで、編集系の重い作業もスムーズになりました
普段使いでの細かい変化点はなし
一般的に使う上で焦点になるのは、バッテリーやカメラ、ディスプレイ周りでしょう。
この点については旧機種M2から変化はありませんが、念の為スペック表を掲載しておきます。
旧・iPad Air(M2) | 新・iPad Air(M3) | |
バッテリー | ※最大10時間 | ※最大10時間 |
Apple Pencil | Pro, USB-Cに対応 | Pro, USB-Cに対応 |
カメラ(背面) | f値1.8, 5倍デジタルズーム, 12MP広角カメラ | f値1.8, 5倍デジタルズーム, 12MP広角カメラ |
ディスプレイ | Liquid Retina, フルラミネーション, 他 | Liquid Retina, フルラミネーション, 他 |
Apple Intelligence | 対応 | 対応 |
※Wi-Fi利用でのビデオ再生時
新型iPad Air(M3)は結局買い?
ここまで説明したとおり、変化点をM2比でみてしまうと、際立った差異はみられません。
ただ、冒頭でも記載した通り、M2以前の機種からは大きくパワーアップしていますので、買い替えも視野に入ります。
また、お値段はM2据え置き、¥98,800-(税込)での発売となりますので、新しくAirを買う方は新型のM3を買うのが賢明です。
こんな人は「買い」|新型iPad Air(M3)がオススメな人
主に高負荷なアプリを使用する方は、当然処理性能が高い新型を検討する余地があります。
より高性能なProも視野に入りますが、最新機種の場合、じつに7万円もの差がつきますので、価格的な観点でもAirはオススメです。
こんな方におすすめ
- Adobe CCなどを多用するクリエイターの方
- 原神やFPS系など、美麗3Dゲームをもっとサクサク動かしたい
- まだiPadを持っていない、数世代前の機種からの買い替え
価格を抑えたい方は、M2の整備品などを待ってみるのも一手といえます。
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こんな人は「STAY」かも|新型iPad Air(M3)をオススメしない人
こんな方は「現状維持」かも?
- 既に前機種のiPad Air(M2)を持っている方
ベンチマークの正式な発表がないため、詳細は避けますが、M1ではなく”M2”比で考えると「爆速!」というイメージではないと考えます。
負荷が大きいPC向けになると、細かなチップ性能も重要になります。
ただ、タブレットという点を考慮すると、M2からの買い替えは、多大なメリットはないというのが主観的な見解です。
今だからこそ|iPad Air(M2)の検討も
新しい機種が出れば、当然前機種を中心に値下がりしていきます。
とくに勉強用に考えている方や、AI(Apple Intelligence)に大きな感心が無い方などは、負荷も大きくないため、旧機種でも十分実用的です。
少しでも価格を抑えたい場合は、以下の様な型落ち品の購入も検討されるといいでしょう。