ChatGPT1から5.1まで:アイキャッチ

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【ChatGPTモデル一覧】初代GPT-1から最新GPT-5.1まで時系列順に勉強!

2025年8月、ChatGPT-5がリリースされました。

が…。モデルの変化が著しく、正直付いていけていない方も多いのではないでしょうか。

本記事ではそんな方に向けて、これまでにリリースされたGPTのモデルを、一度時系列順に整理してみました。

初心者の方でも親しめる様に、難しい専門用語などもできるだけ嚙み砕いて説明しますので、ぜひ参考にしてみてください。

  • GPT-1から、最新GPT-5までのモデル一覧
  • ChatGPTの基礎や、生成AIの勉強法
  • 生成AIの情報は何処から仕入れればいいか

ChatGPTの概要|リリースから現在まで

ChatGPTの誕生から現在に至るまで

2022年にいきなり現れ、AI関連の話題をかっさらっていったかの様にみえるChatGPT

じつは2018年頃のGPT-1のリリースからコツコツと技術力を高め、満を持してChatGPTに至った背景があります。

2018年、GPT-1をリリース

GPTの原型は、2017年にGoogleが提唱した、より高精度に「人間の脳」を模したしくみ=Transformerまで遡ります。

この「Transformer」を原型にして、2018年には文章生成(理解)がメインの、GPT-1がリリースされました。

Transformerは、GPT以外にも、GoogleのBERT、Meta社のRoBERTaなど、さまざまな派生モデルが登場するきっかけとなりました。

GPTは何の略?

GPTは、Generative Pre-Trained Transformerの略です。

意訳すると「(文章などの)生成(を行う)、(テキストなどで)事前学習(を行った)、Transformerといったところです。

この様な人間の脳を模したしくみは、「ニューラルネットワーク」ともよばれています

2022年、ChatGPTとして正式リリース

2018年にGPT-1としてリリースされたGPTは、年ごとにGPT-2、GPT-3と順調に進化を続けます。

そして、2022年11月に、GPT-3の強化版「InstructGPT」をベースに、"会話型"モデル「”Chat”GPT」を発表。

2023年3月に発表されたGPT-3.5を搭載することで、よりスムーズな対話も可能になりました。

InstructGPTってなに?

人間からのフィードバックも学習(RLHF)し、より自然で適切な応答が可能になったGPTです。

指示(プロンプト)に対する回答精度が向上し、誤情報や不適切な回答が減少しました。

ChatGPTは2022年11月のリリース直後から爆発的に普及し、数カ月で1億ユーザーを突破。 AIとの自然な会話は一気に広まりました

GPTは計算に弱い?|AGIとANI

冒頭で「文章生成(理解)がメイン」と記載しましたが、じつはGPTは計算はあまり得意ではありません。

このように、特定の分野で真価を発揮するGPTの様なAIをANI(応用人工知能)といいます。

全てを万能にこなせる、SF映画のようなAIをAGI(汎用人工知能)とよびますが、現代ではまだAGIに到達していません。

だから「自動運転AI」や「画像生成AI」みたいに、様々な分野のAIに分かれているんだね!

モデル一覧|GPTシリーズ編

モデル名 できるようになったこと
2018年6月 GPT-1 AIが文章を作ることができるようになった
2019年2月 GPT-2 より長く、自然な文章が作れるようになった
2020年6月 GPT-3 より賢くなり、質問への答えが正確になった
2022年11月 GPT-3.5 AIとの会話がスムーズになり、使いやすくなった
2023年3月 GPT-3.5 Turbo 3.5を高速&低コスト化。主に長文の理解力が向上した
2023年3月 GPT-4 さらに正確で、複雑な質問にも答えられるようになった
2024年5月 GPT-4 Turbo 4を高速&低コスト化。主に長文の理解力が向上した
2024年5月 GPT-4o 文章だけでなく、画像や音声も理解できるようになった
2024年7月 GPT-4o Mini 4oの軽量版として、無料会員にも一般公開
2025年2月  GPT-4.5 回答の精度が向上、理数分野も強化(※現在は有料会員限定)
2025年4月  GPT-4.1 (Mini, nano) より長い文章を扱う能力、より新しい知識など。基本、開発者用。
2025年8月 GPT-5 (Instant, Thinking) コーディング能力向上、考える力向上、正確性強化(知ったかぶり減少)
2025年11月←NEW GPT-5.1 (Instant, Thinking) 共感性の欠如を危惧、より温かみのある会話に重点を置いた

 

「あれ?o3 miniとかなかった?」と思った方もいらっしゃるかもしれません。

「o~シリーズ=OpenAIシリーズ」に関しては、先述した通り「GPTシリーズ」とは別枠で進歩しています。

oシリーズは後述するとして、まずはGPT誕生から、現在の主流「4o」と、最新の「4.1」までの軌跡を説明していきます。

「4o(omni)」と「o3」は同じ「o」が付いていますが、全くの別物です

1. GPT-1(2018年)

特徴

  • モデル名: GPT-1
  • パラメータ数: 約1.17億
  • トレーニングデータ: 数千冊の書籍

【豆知識】パラメータ数ってなに…?

パラメータ数とは、AIが「どれだけのことを学習しているか」を表す指標のひとつです。

単純に、パラメータ数が多いほど、より賢く、より複雑なことを考えられるイメージです。

2. GPT-2(2019年)

特徴

  • モデル名: GPT-2
  • パラメータ数: 最大15億
  • トレーニングデータ: インターネット上の大規模テキストデータ

【豆知識】トレーニングデータってなに…?

トレーニングデータは、AIが学習するための膨大なテキストや画像などの情報データです。

GPTは、インターネット上の公開データ(書籍・論文・ニュース・ウェブサイト・他)などから、事前に学習して作られています。

3. GPT-3(2020年)

特徴

  • モデル名: GPT-3
  • パラメータ数: 最大1750億
  • トレーニングデータ: Wikipedia、書籍、コードなど幅広いデータなど

【豆知識】ハルシネーションってなに…?

直訳で「幻覚」を表し、AIが事実ではない情報をあたかも本当のように生成する現象のことです。

AIが学習データの範囲外の情報を補完しようとする際に発生しやすくなり、「AIの嘘」とも称されます。

現在は大幅な改善はみられるものの、ゼロになった訳ではないため、人力による最終チェックは必ず必要です

4. GPT-3.5(2022年)

特徴

  • モデル: GPT-3.5
  • パラメータ数: 非公開(推定3000億前後)
  • 会話できるAI、生成AIとして広く知れ渡った原点に

5. GPT-3.5 Turbo(2023年3月)

特徴

  • モデル: GPT-3.5 Turbo(ターボ)
  • パラメータ数: 非公開
  • GPT-3.5の高速&低コスト化に成功

この頃から、”生成”AIという言葉が広く浸透する様になってきました

6. ChatGPT-4(2023年3月)

特徴

  • モデル: GPT-4
  • パラメータ数: 非公開
  • 画像理解や、長文理解力の向上

【豆知識】トークンってなに…?

AIが文章を処理するときの最小単位(単語や文字のかたまり)のことです。

日本語の場合、ひらがなは1文字1-2トークン、漢字など画数が多い場合は更に多くのトークン数を要します。

処理できるトークン数を超えると、「使用制限に達しました」のメッセージと共に、数時間使用できなくなります。

7. ChatGPT-4 Turbo(2023年11月)

特徴

  • モデル: GPT-4 Turbo(ターボ)
  • パラメータ数: 非公開
  • GPT-4の高速&低コスト化に成功

8. GPT-4o(2024年5月)

特徴

  • モデル名: GPT-4o(オムニ)
  • パラメータ数: 非公開
  • 画像認識に加え、音声認識が可能に

9. GPT-4o Mini(2024年7月)

特徴

  • モデル名: GPT-4o Mini(ミニ)
  • パラメータ数: 非公開
  • 無料で使用できる4シリーズ。2025年初頭現在の標準モデル。

10. GPT-4.5(2025年2月)

特徴

  • モデル名: GPT-4.5
  • より汎用性がアップし、回答の精度も向上

11. GPT-4.1(2025年4月)

特徴

  • モデル名: GPT-4.1
  • 一定の分野で高い能力向上。ただし、API専用。

12. GPT-5(2025年8月)

特徴

  • モデル名: GPT-5
  • 深く考える力が向上。表現力や正確性、コーディング能力のアップなども。

13. GPT-5.1(2025年11月)

特徴

  • モデル名: GPT-5.1
  • 「温かみのある回答」を強調、2つのモード切り替えで精度も向上

モデル一覧|o(Open AI)シリーズ編

openAI oシリーズの性能比較図
引用:OpenAI
モデル名 できるようになったこと
2024年 o1-preview 数学やプログラミングなど、難しい問題に強くなった
2024年 o1-mini o1-previewを軽くして、より速く動くようにした
2025年 o3-mini o1-miniよりももっと速く、もっと賢くなった
2025年 o4 mini high コーディングや視覚的な推論が得意
2025年 o4 mini 回答スピードをより高速に

※前述した「4o」と、本表の「o4」はまったくの別物です。

GPTの正統進化とは別枠で発展しているのが、数字の前に「o」の文字を冠した「oシリーズ」です。

「ChatGPT oシリーズ」ではなく、「OpenAI oシリーズ」を正式名称としている事からも、文系のGPTとは別枠であることがうかがえます。

oシリーズは「AIがより深く考えるためのモデル=推論モデル」として、GPTとは異なる方向性で発展しています。

1. o1シリーズ(2024年9月)

特徴

  • モデル名: o1-preview、o1-mini
  • ChatGPTシリーズと比べ、推論能力が強化されている

【豆知識】推論ってなに…?

推論(すいろん)とは、すでにある情報をもとに、新しい結論を導き出すことです。

考えたり、予測したりする過程のことを指します。

2. o3シリーズ(2025年1月)

特徴

  • モデル名:o3-mini
  • o1に比べ、更に推論能力を強化

生成AIは次のステージへ|AIエージェント

AIエージェントとは、単なるチャットボットや質問応答AIとは異なり、ユーザーの代わりにタスクを実行し、より自律的に動作するAI のことを指します。

推論能力が発達してきた事により、「与えられた指示に回答を返すだけ」のAIから脱却する研究が進められています。

ビジネスシーンでの今後

例えば…

・メールの自動送信や自動返信(特定の条件に応じてメールを処理)

・会議のスケジュール管理(関係者の空き時間を調整し、自動で予約)

・レポート作成・データ分析(売上データを元に、AIが自動でレポートを作成)

このように、AIエージェントは、社内業務の自動化に貢献することが予想されます。

個人アシスタントとしての今後

例えば…

・日常のタスク管理(ToDoリストの自動作成・リマインダー設定)

・オンラインショッピングの最適化(価格比較をして最安値で購入)

・旅行プランの自動作成(フライトやホテルの予約を最適化)

Googleが開発した「Gemini」に関しては、早くもGoogleカレンダーやGmailとの連携がスタートしています。

Gmailに届いた飲み会の予定をGoogleカレンダーに登録してもらうなど、対話に留まらない使い方が始まっています。

生成AIについてもっと学びたい場合は?

GeminiとかPerplexityとか、いろんなAIがあるみたいだけど…

中国発祥の「Deepseek」の話題でも持ち切りですが、とにかく進化の著しいAI。

ChatGPTの様な「LLM」とよばれるモデルだけでも、Gemini、Perplexity、Genspark…など、挙げればキリがありません。

「AIを学ぼう!」と思って書籍を買ってもイマイチ情報効率が悪い…そんな方に向けて、オススメの「情報の仕入れ方」について掲載しておきます。

1.生成AI講座やセミナーなどで情報収集

より実践的に学びたいのであれば、「ビジュアル」や「手を動かす」といったプロセスを踏める講座やスクール。

そして、質疑応答などがリアルタイムで可能な、”無料セミナー”がおすすめです。

中には悪質なセミナーもありますので、信頼できる主催元のセミナーのみ掲載します

生成AI講座を視聴する

昨今ではUdemyやYoutubeなど、安価(※または無料)でも質の高い講座が簡単に受講できる様になりました。

どちらも一長一短ですが、Udemyの場合は情報更新するとカリキュラム全体に歪みが発生するため、どうしても最新情報への対応が遅れがちな印象です。

Udemyでは体系的に基礎を学び、ある程度理解した段階で、Youtubeで新しい情報を追うのがオススメです。

生成AI専門のスクールに通う

UdemyやYoutubeなどの講座や書籍に通じて言えるのは、「受動的な学び」がメインになるという点です。

実際に手を動かして、より実践に即した学習をしたいなら,スクールに通うのは非常に効率的な学びになります。

セミナーに参加する

動画の場合は「分かりやすいと思ったら更新が1年前だった…」なんて事になると、折角インプットした知識が無駄骨になる可能性も。

効率的に、網羅的に、そして最新の情報を手っ取り早く仕入れ、質疑応答もできる。そんなセミナーへの参加は非常にお手軽でおすすめです。

以下はXフォロワー数10万人を超える、木内翔太さんが主催する「SHIFT AI」の無料セミナーの一例です。

引用:SHIFT AI

セミナーは、生成AIの入門や今後のキャリアへの活かし方をはじめとした、初心者でもとっつきやすい内容で展開されています。

また、参加後は生成AIへの指示の出し方(プロンプト)や、活かし方など、大ボリュームの限定講義が無料でプレゼントされます。

ChatGPTプロンプト集52選ChatGPT完全ガイド 動画講義
AIキャリア形成ロードマップChatGPT大全
GPTs 55選生成AIコンサル キャリア形成ロードマップ
プロンプト設計解説動画講義AIキャリア診断
AI時代の働き方解説専門家6名による徹底討論動画

とくにグイグイ営業される訳でもありませんので、休日など時間があるときに参加を検討してみては如何でしょうか。

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2.生成AIの勉強ついでに資格を取得する

メジャー所でいえば、「生成AIパスポート」、「G検定(ジェネラリスト検定)」、「E資格」などがあります。

筆者自身は生成AIパスポートとG検定を取得していますが、とくに生成AIパスポートは初心者向けで、基礎理解に大いに役立ちます。

資格が直ちにキャリアに繋がる訳ではありませんが、今後「生成AIの知識がある」事を証明できるだけでも、強い武器になるでしょう。

生成AIパスポート

生成AIパスポートは、一般社団法人生成AI活用普及協会が主催する、生成AI初心者向けの資格です。

基礎知識だけでなく、実際に使う際の指示文(※プロンプト)の入力方法、法的なリスクなども包括的に学習できます。

とくに、生成AIを発信や仕事に用いる場合、法的リスクを理解しないと、知らず知らずの内に権利侵害する恐れがあります。

権利によっては「わざとじゃない!」場合も処罰対象になる可能性がありますので、できれば頭に入れておきたいところです

G検定(ジェネラリスト検定)

G検定は、一般社団法人日本ディープラーニング協会が主催する、初心者~中級者向けの資格です。

生成AIパスポートで扱う範囲は大体網羅されていますが、これに加え数式など、AIの内部構造にフォーカスした問題が広く出題されます。

人によっては実用的ではない範囲も扱うため、「そこまでの知識は求めていない…」という方は生成AIパスポートでも十分でしょう。

E資格(エンジニア資格)

E資格は、G検定と同じく一般社団法人日本ディープラーニング協会が主催する、中級者~上級者向けの資格です。

シラバス内に「開発・運用環境」が含まれていることからも、よりエンジニア向けに設計されている事がわかります。

難易度は上記2つよりも高い事は明白で、特定のキャリアを目指す方や、ワンランク上を目指したい方にオススメの資格です。

3.最新の情報を取得する

資格にせよ、講座にせよ、年度ごとの更新はありますが変化のめまぐるしい生成AIは、半年も経てば情報が風化していきます。

鮮度の良い情報を入手する方法はSNSだけではありません。

ムック本から取得する

ムック本というのは、いわゆる雑誌の様な形態の書籍です。

単行本は体系的な理解には向きますが、発刊にかかる時間の性質上、どうしても情報の小回りが利きません。

こうした問題は、雑誌であれば幾分か小回りが利くので、網羅的に情報を取得するのに向いています。

SNSから取得する

「最新」「リアルタイム」といえば、真っ先にSNSが思い浮かぶ方もいるでしょう。

実際に検索されている方もいらっしゃるかもしれませんし、私自身も利用しています。

ただ、情報が散発的になりやすく、専門用語の補足が入れづらいため、体系的な理解には不向きです。

ある程度の知識をもって活用すると、非常に有用なツールとなります。

生成AIを使って情報を取得する

生成AIの情報を生成AI上で取得する、そんな使い方もオススメです。

よりリアルタイムにWEB上から情報を取得できるPerplexityや、スライド形式で直感的にまとめてくれるFelo(フェロー)もオススメです。

高機能にフォーカスしなければ、どれも無料で利用できますので、一度練習ついでに使用してみてはいかがでしょうか。

生成AI「Felo」で無料作成したスライド

他にも、公式サイトやプレスリリースのチェックや、Googleアラートを通じた関連情報取得もオススメです


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  • この記事を書いた人

Yuu

塾講師、金融機関営業、電機メーカー営業を渡り歩き
タブレット片手に大学へ再入学。
趣味はゲームと読書。好きなアニメはリゼロとSAO。

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