Siriって前からあったよね?勝手に反応して困ることはあったけど全然使わなかったな……
筆者も昔、会議中にSiriが突然「すみません、よく分かりません」と爆音で誤反応し、冷や汗をかいたトラウマがあります。
あれ以来、「Siriはそっとオフにして触らない」のが個人的な最適解でした。
あれから数年——。トラウマを抱えたまま放置していたSiriが、とんでもない進化を遂げて10月26日、ついに完全日本語対応で上陸しました。
「今さらSiri?ChatGPTで十分でしょ」「Apple Intelligenceとかニュースで見たけど、難しそうでスルーしてたわ」
そう思っている方にこそ伝えたい。今回の「Siri AI」は、私たちが知っているあのSiriとは完全に別物です。
一体何がどう変わったのか、ぜひ本稿で確かめてみてください。
圧倒的進化を遂げた「Siri AI」5つの神機能

Siri AI(Apple Intelligence)は貴方のApple製品の中に控える人工知能。ChatGPTなどとはひと味違う使い方が可能です。
『うわ、これは便利!』と思う機能が一つでもあれば、アイデアとしてとっておくといいでしょう。
※Siri AIは2026年10月現在β版として提供されています。
本稿の写真はiPadで操作していますが、iPhoneでも同様の操作が可能です
- ① iPhoneやiPadの中から、目当ての写真やメールを探してくれる
- ② パッと決まった予定を、言葉一つでカレンダーに登録してくれる
- ③ 今見ている画面を一緒に見て、アドバイスをくれる
- ④ わざわざ調べなくても、面倒な「設定」までこなしてくれる
- ⑤ 自分と相手の文章のクセまで見抜いて作文してくれる
Siri AIの機能① 端末内のデータを検索してくれる

メール、メッセージ、写真、メモなどに埋もれた過去の情報を特定する
例:「数年前の写真」「友達が教えてくれたイベント情報」など
iPhoneやiPad、Macbookの中にある様々なデータからSiri AIがお目当てのデータを探してきてくれる目玉機能です。
今回は試しに筆者が10年以上前に撮影した、シンデレラ城の写真を取り込んでみました。
初見では驚愕でしたが、「昔ディズニー行ったときの写真」を探すよう指示したところ、見事探し当ててくれました。
写真のタイトルに「ディズニーランド」などを入れてなくても拾ってきてくれます
Siri AIの機能② アプリをまたいでタスクを実行

検索した情報をもとに、リマインダーへの買い物リスト作成、メッセージ送信、メールの下書き作成などを自動で連携実行
試しに海外旅行に行くことを想定してリマインダー機能を使用してみたところ、しっかり登録してくれました。
他にも返信メールの下書きを書いてもらい、予約送信をスケジュールに組み込むよう指示するなど様々な使い方が想定できます。
Siri AIの機能③ 画面を一緒に見てくれる(オンスクリーン認識)

開いているWebサイトやアプリの画面を理解し、その場でカレンダー登録や要約を実行
例えば記事を読んでいて、「この用語よくわかんない……説明もないし」と思ったら、電源ボタンを長押しして聞いてみましょう。
すぐにその場でSiri AIが補足説明を出してくれるので、一々調べ直す手間がありません。
もちろん文章に限らず画面に映っているものなら何でもで、「この写真の物、何に使うの?」などの問いにも答えてくれます。
ボタン一つで駆けつけて一緒に画面を見てアドバイスしてくれるイメージです
Siri AIの機能④ 設定の自動化

煩わしい「設定」もからSiri AIにお任せできる
どこにあるのか分からない…検索しても出てこない…といった煩わしい設定も一発で解決できるようになりました。
ほかにも「飛行機に乗るときの設定にして」と指示すれば、機内モードにしてくれるなど文脈もある程度読み取って設定してくれます。
設定指示は設定画面から行う必要はなく、ホーム画面など何処からでも指示できます
Siri AIの機能⑤ 作文の超強化

メールの返信から文書まで、音声やチャットで一括指示
以前はやや煩雑な操作で返信文をAI生成していましたが、キーボードにパッと表示されるようになりました。
そのまま画面を読み取って、Siri AIに返信文を考えてもらうこともできます。
また、以下の通り普段の自分と相手のトーンに合わせて、メールの文面を調整することも可能になっています。
Siriはユーザーがそれぞれの相手と普段どのようにコミュニケーションしているかに応じて、いつも使っている句読点やトーンなどを反映させることができます。
敬語やタメ口だけでなく、句読点やトーンまで判別するともう本当にAI返信だと見抜けなくなりそうですね
今までとは一味も二味も違う「Siri AI」

今までのSiriと何が違うの?
ちょっと前に話題になったApple Intelligenceはどこいったの?
Siri AIに限らず現在Appleが進めているAIの全体構想は、多くの方にとってやや掴みづらいものになっています。
極力噛み砕いて説明するので、AIに少しでも興味がある方はぜひ読み進めてみて下さい。
今、AppleのAIってどうなってるの?
Siri AIだの、Apple Intelligenceだのと、段々複雑になってきたと感じる方も多いのではないでしょうか。
ここで一旦、全体像について整理しておきましょう。
2025年に日本でも「Apple Intelligence」と、そのソフトとして様々なAI便利機能が発表されました。
しかし端末内のあちこちに散らばっており、使い方がやや煩雑という難点を抱えていました。
ChatGPTみたいに一発で指示できれば分かりやすかったんだけど……
というニーズにお応えしたのか定かではありませんが、iPhone内で一発指示できるソフトが誕生しました。
これが新生「Siri AI」です。
Siri AIの立ち位置は?何が変わる?
Siri AIは一言でいうと、Appleが次々と打ち出すAI新機能のまとめ役(中間管理職)。
あちこちに散らばった便利ソフトを束ね、一括で操作してくれる救世主です。
| 役割 | 該当 | 業務 |
| 社長 | ユーザー | 「コレやっといて」と大まかな指示を出す |
| 中間管理職 | Siri AI | 指示を理解し、どの部署にどう作業させるかスケジュールを組んで実行する |
| 現場スタッフ | 作文ツール / クリーンアップ / 通知要約 など | 各自の担当領域(文章校正、画像編集など)の作業をこなす |
これまでは社長(ユーザー)自ら、画像生成担当やメール要約担当など様々な部門に指示を出す必要がありました。
こうなると折角便利な機能も、『別に使わなくてもいいや、忙しいし』となってしまうわけです。
Siri AIはこうした指示を一括で取りまとめて伝えてくれるので、AppleIntelligenceの機能をフルに活かせるようになりました。
前からあったSiriと何が違うの?
Siriというと、名前は知っているけど音声操作用のAI(?)くらいの認識だった方も多いのではないでしょうか。
元々入っていたSiriもれっきとしたAIではありますが、ルールベースAIとよばれる旧来のAIが土台になっていました。
端的に言えば、Aといえば必ずBと返すbotのようなもので、一言でいえば「融通が効かない」AIでした。
時が経ち、次世代AIの「Apple Foundation Models」が土台となった、新しいSiriに生まれ変わり今に至ります。
Siri AIに関するQ&A

最後に、Siri AIの設定方法や対応機種などを掲載しておきます。
元々のSiriが邪魔で起動しないようにしていた方などに役立つQ&Aも載せておりますので、ぜひ参考にしてみてください。
Siri AIの使い方や設定方法は?
最新アップデートを行うと自動的に日本語対応のSiri AIが使えるようになります。
「Siri」というアプリも追加されますので、こちらでChatGPTのように会話形式で使うことも可能です。
なお、「アップデートができた=必ず使用できる」というわけではないので以下対応機種と併せてご確認下さい。
基本的には電源ボタン長押し、あるいは「Hey, Siri」で音声入力を行うのが一番手っ取り早いです
Siri AIの対応機種は?
Siri AIのような常駐型のAIは、とくに端末のパワー(処理能力)が必要になります。
iPhoneは割と広めの対応ですが、iPadは無印をご利用の場合2026年モデルでも一切対応しない点に注意が必要です。

上記機種でApple IntelligenceもといSiri AI自体は使用できますが、パワーの問題で機種ごとに使用できる機能にムラがあります。
iPhone SE3など、アップデートは出来てもパワー不足でSiriAIは動かせない機種も存在します。
Siri AIは無料&無制限で使えるの?
サーバ側のモデルに依存する特定のApple Intelligence機能では、1日あたりの使用上限が設定されています。
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1日あたりの使用上限は、機能、リクエストの複雑さ、システムの利用状況、システムのポリシー、およびその他の要因によって異なる場合があります。こうした機能の利用枠を拡大するオプションは、今後有料で提供される予定です。引用:Apple
じつはSiriAIの土台には、一部Gemini(Google)のシステムも利用されています。
このため、画像生成など重めの機能に限りサーバー負荷の問題から使用量が一時制限される場合があるようです。
ただ、今はβ版なので「みんな使ってみてね!」という段階です。価格等の詳しい取り決めはありません。
今後画像生成など重い処理をヘビーユーズする方向けのプランが登場する可能性はありますが、現時点で神経質になる必要はなさそうです。
これだけ使ったからこれだけお金払ってね!なんていきなり請求がくることはないのでご安心ください
前のSiriには戻せないの?

AIとかいいから慣れ親しんだSiriに……というニーズもなきにしもあらずです。
設定からSiriを選択し、一度Siriをオフにしてからオンにしなおすとこのように「クラシックを使用」も選択できます。
セキュリティの心配はないの?
先述の通りSiri AIの脳みそは、GoogleのAI「Gemini」と連携して作られています。
ここでGemini側から漏れないかという心配が出てくる訳ですが、Apple独自の超強力な金庫のようなものに保管されて送られています。
- そもそも写真参照の様な処理は端末内のみで完結させる
- Gemini側に送られるデータは個人情報が削ぎ落とされる
- この情報はApple自身すら中身を見ることができない
- 見てないと言いつつ嘘言ってないか専門家がチェック
最早セキュリティに関しては、裏の裏までかいてくる徹底ぶりです。
国の要請よりも顧客のプライバシーを優先させるAppleの姿勢が度々話題になりますが、この点はAIでも安心できそうです。
Siri AIはiPhone(iPad)を真の「相棒」にする
今回は、10月に日本語対応を果たした「Siri AI」の全体像と神機能について解説しました。
「昔のSiriは使えなかったし……」「Apple Intelligenceって何だか難しそう」と敬遠していた方にこそ、ぜひ一度試してほしい超進化を遂げています。
これまでの「ただ決まった返答を返すbot」から、「言葉ひとつで面倒な作業を代わりにこなしてくれる秘書」へと化けたSiri AI。
まずは「〇〇の写真探して」「この画面について教えて」といった小さな一言から、新しいAI体験を始めてみてはいかがでしょうか。
対応デバイスをお持ちの方は、ぜひ最新OS(27.2)にアップデートして体験してみてくださいね!

