iPadの勉強用ノートアプリって沢山あるけど、どれが良いんだろ…
とりあえず「Goodnotes」っての取っておけばいいんじゃないの？
筆者自身、Goodnotesが総合的に強い点は否定するまでもなく、最早鉄板だと感じています。
しかし、これまで競合が少なかったiPadの勉強用ノートアプリ事情も、段々と様変わりしてきました。
とくにAIの性能が跳ね上がった2024年頃から、一部機能で突出するノートアプリが続々登場し始めています。
そこで本稿では、Goodnotesを基準にしつつも、用途によってはより相性の良いアプリを分かりやすく整理しました。
ぜひ、あなたの学習スタイルに合う最高の1選を探してみてくださいね！
Contents
iPad勉強用ノートアプリの選定基準
筆者の主観ではありますが、本稿には一部ランキング形式での記載を含んでいます。
この章では何を以てランキングや星を付けているのかを、予め明確にしておきます。
勉強用ノートアプリを検証した環境
iPad Airの横画面表示＋Apple Pencil
本稿では、すべてのノートアプリを筆者が実際に使った上で、レビューを行っています。
なお、ノートアプリは画面サイズや手の動かし方など、環境によって書き心地が変わる場合も多々あります。
絶対の正解はありませんので、ぜひご自身の端末でも一度試してみてください。
ペンシルで書き込んで使うタイプの「ノートアプリ」を想定して検証を行っています！
アプリを使う上で重視した項目
操作性、機能性、拡張性の3項目をで評価
拡張性というのは、後でノートの下地(テンプレート)をダウンロードする際などの種類の豊富さを加味しています。
基本的に、各項目に評価基準となる説明を加えていますので、気になったものがあればぜひご確認下さい。
なお、本稿は案件費用等は一切頂いておりませんので、筆者の”利用者としての主観”で評価しています
おすすめiPad勉強用ノートアプリTOP3！
ここからは、実際に使ってみた上で総合的に優れていると感じたノートアプリを順番に紹介していきます。
それぞれ特徴がはっきりしているので、自分の学習スタイルに合うものをイメージしながら読んでみてください。
Goodnotes
迷ったら結局これ
ここが良い！
- リリースから14年余、完成された操作感
- 利用者が非常に多く、ノウハウで困らない
- 日本向けのテンプレートも非常に豊富
ここが惜しい…
- AI利用が無制限ではない
- アップデートで逆に使いづらくなることも
おすすめ度
操作｜
機能｜
拡張｜
冒頭での結論通り、iPad勉強初ノートの方はこれ一本取っておけば安心です。
他のノートアプリでありがちな「あー…あの機能があれば…」はほぼ網羅されており、死角がありません。
利用者数が極めて多く、活用法のレクチャーが活発な点も万人向けの所以です。
また、テンプレートなどの拡張性も高く、勉強だけでなく手帳など日常使いにもできる点が強みです。
「2026年の手帳」や「読書レビュー」の様な無数の下地を、簡単に利用できる機能です。
2025年12月現在、1,600円/年もしくは、4,880円での買い切り費用が発生します
ノート＋
AI補助機能が極めて優秀
ここが良い！
- AI系の機能が豊富
- 無料で使える機能が豊富
- 謎アイコンが少なく、直感的な操作感
ここが惜しい…
- 追加機能は強力なものの月額1,180円
おすすめ度
操作｜
機能｜
拡張｜
今回ご紹介しているiPad勉強用ノートアプリの中では、最もAI系の機能に優れると感じました。
画像の様に、ノートの一部を囲ってワンタップするだけで計算だけでなく補足説明も行ってくれます。
有料版(￥1,180/月)であれば、Youtube講義動画の要約などもノート内から行える為、効率性は随一です。
紹介時点ではほぼ無料ですが、今後状況が変わる可能性は大いにあります
CollaNote
機能と価格のバランスが秀逸
ここが良い！
- 最新鋭の機能が満載
- アークランチャーは使いこなせれば◎
- 全機能解放は買い切りでも2,000円前後
ここが惜しい…
- テンプレートやステッカーなど、基本的に米国仕様
おすすめ度
操作｜
機能｜
拡張｜
あまりメジャーではありませんが、個人的に「かなり有り」と感じたのが、このCollaNote。
冒頭で挙げた部分以外に、手書き計算機や共同編集機能への簡易アクセスなど非常に高機能です。
左側のタブから、シームレスにGrokやGPTへの質問もできるので、勉強効率も跳ね上がります。
日本向けのローカライズが進んでないので、テンプレなどが米国基準なのは惜しい点です…
人によっては刺さるiPad用ノートアプリ
前章のトップ3では、総合力を基準に選定させて頂きました。
ここからは、「ある一点で強い！」などの選定理由をもったiPad勉強用ノートアプリをご紹介します。
メモ(※Apple Intelligence対応版)
文字起こしも無料で使える
ここが良い！
- Apple Intelligence対応機種なら高機能
- AIはローカル稼働なので基本無料＆無制限
- 標準搭載アプリ＆無料の安心感
ここが惜しい…
- Apple Intelligence非対応機種だと良くも悪くもシンプル
- 拡張性には乏しく、アレンジは基本できない
おすすめ度
操作｜
機能｜
拡張｜
Apple Intelligenceに対応したiPadなら、要約や文字起こしといったAI機能が標準アプリの「メモ」で無料で使えます。
処理も端末内で完結するため回数制限や追加料金がなく、講義や資料の要点もスムーズです。
学習効率にも直結する機能なので、対応機種をお使いの場合は積極的に活用する価値があります。
Apple Intelligence対応機種は、以下の記事にまとめてあります
Prodrafts
マインドマップ機能が随一
ここが良い！
- フリーボードやマインドマップの機能も併せ持つ
- 完全版でも買い切り1,500円と非常に良心的
- 操作性がシンプルで迷わない
ここが惜しい…
- AI利用などの機能は特になし
おすすめ度
操作｜
機能｜
拡張｜
Prodraftsは、フリーボード(無限ノート)やマインドマップも搭載する稀有なiPad勉強用ノートアプリです。
アイデアを広げながら書き進めたいときにも相性がよく、「考えごと用のノート」としても役立ちます。
AI関連の派手な機能はありませんが、シンプルな勉強用ノートアプリとしては抜群の使いやすさを誇ります。
マインドマップ系のアプリ単体でも大抵有料なので、併せて1,500円ならだいぶお得です
Notability
シンプル＆老舗の安心感
ここが良い！
- シンプルで迷わないUI(操作性)
- 米国利用者が多く、テンプレート豊富
ここが惜しい…
- フォルダなど、整理関連が使いづらいかも
- ペン関連の操作性に少し癖あり
- 無料で作成できるノートが少ない
おすすめ度
操作｜
機能｜
拡張｜
元々はGoodnotesにも引けを取らない高機能さでしたが、AI台頭で相対的に強みが薄れた印象です。
が、老舗かつシンプルな操作性で根強いファンが多く、レビューでも常に一定の高評価を獲得しています。
シンプルか高機能か……前者を取る方には一考の価値があるノートアプリです。
全くAIが使えない訳ではありませんが、機能解放には年額15,000円とやや高額です
自由ノート
可愛い装飾も多彩
ここが良い！
- 書きやすく、装飾しやすい
- 基本的な機能は網羅されている
ここが惜しい…
- AIなどの機能は基本的に全て有料
- 謎アイコンが多く、操作で迷いがち
おすすめ度
操作｜
機能｜
拡張｜
無料で使える範囲が広く、実際に書いてみてもとても扱いやすいと感じたのが自由ノートです
また、多くのノートアプリは米国基準にデザインされていおり、ステッカーなどがアメリカンテイストになりがちです。
一方、自由ノートには日本向け素材が比較的多く、勉強用ノートを可愛く飾りたい女性ユーザーにも相性のいいアプリだと感じました。
ただし筆者の”可愛い”のセンスは相当曖昧なので、ぜひご自身で飾ってみてください…！
フリーボード
情報の網羅性で随一
ここが良い！
- 多量の情報を一枚板で俯瞰できる
- 標準アプリなので無料で使える
ここが惜しい…
- 普通のノートアプリとは使い方が異なる
おすすめ度
操作｜
機能｜
拡張｜
デザインツールのFigmaなどにも通ずるApple純正アプリですが、勉強用ノートにも使用できます。
1回1回の講義を整理する…というよりは、1枚のボードに全ての講義情報をドンとまとめておくイメージです。
少し使い方が特殊ですので、Apple公式の動画を参考にして使用シーンをイメージしてもいいかもしれません。
日本向けにあまりローカライズが進んでないので、スタンプやテンプレが米国基準なのは惜しい点です…
iPad勉強用ノートアプリを自分で選ぶコツ
iPadのノートアプリは種類が多く、どれも似たように見えるため「どれを選べば失敗しないか」が分かりにくいものです。
ここでは、ご自身で勉強用ノートアプリを選ぶ際に、押さえておくべきポイントを分かりやすく整理して紹介します。
PDFの編集が可能か確認する
紙の資料を扱う際は、「スキャンしてPDF化→ノートアプリに読み込む→書き込み」の流れが基本になります。
しかし、すべてのノートアプリが書き込みやPDFの読み込みに対応している訳ではありません。
会議や講義などでPDFを頻繁に扱うなら、この機能があるかどうかは勉強用ノートアプリ選びの基本事項になります。
読み込み後の整理のしやすさなども人それぞれ好みが分かれるので、よく吟味しましょう
操作が直感的で使いやすいかどうか
iPad勉強用のノートアプリは、使えば使うほど「直感的に操作できるか」が重要になってきます。
とくに、ボタン配置が複雑だとノートを取るたびに余計なストレスが積み重なっていきます。
結局は「何も考えずに使えるかどうか」がポイントで、できれば何時間か使ってみる事をおすすめします。
Goodnotesの様に、ボタンやツールバーを自分好みにカスタムできるアプリはやっぱり強いですね
「◯日過ぎると勝手に有料移行」に注意
無料登録必須で「1週間後に自動的にサブスク移行します」を強制してくるノートアプリもあります。
「解除し忘れ」を狙う常套手段ですが、ご自身で選ぶ際には十分注意してください。
滅多にないとは思いますが、インストール後に適当に文言をすっ飛ばすと、いつの間にか料金請求されかねません。
本稿では、この様な登録”必須”系のノートアプリは除外しています
番外｜ノートとり以外の使い方をするアプリ
本項で紹介するのは、前項までのノートを"とる"アプリではなく、別の使い方が主軸のアプリです。
例えば、iPadが持ち込めないシチュエーションでとった紙ノートをスキャンして、「まとめる」使い方などが想定されます。
Carry Campus
あの”Campus”がノート整理アプリに
ここが良い！
- キャンパスでお馴染み"KOKUYO"発
- 紙ノートを簡単に＋αできる
ここが惜しい…
- アプリ内での追記は限定的
推しポイント
普段使っている紙ノートをグレードアップ
元々あるノートをCarry Campusに取り込んでおけば、ノートを何冊も持ち歩かずに済みます。
学習時間レポートやスキャナーアプリもセットされているので、取っておくと便利なアプリです。
後から暗記マーカーでなぞっておけば、付属の赤シート機能でワンタッチで隠す事も可能に。
管理はiPadやPC、ノートは紙派に強くおすすめしたいアプリです
Clearnote
他の人の学習ノートを閲覧
ここが良い！
- 他の人のノートで勉強できる
- 自分のノートにアイデアをプラス
- 勉強用の質問機能も併設
ここが惜しい…
- 操作性で最初は少し迷うかも
推しポイント
学校の講義から資格まで。勉強で使うなら特に効果的
主軸になる機能は、「他人のノートの閲覧」と「自分のノートのアップロード」です。
とくにノートの閲覧機能は勉強効率を上げる上では非常に有用です。
また、ノートとりにこだわりがある人は、インスピレーションを得るきっかけにもなるでしょう。
ノートの情報が正しいか否かは、しっかりチェックする癖をつけた方がいいでしょう
項目別｜iPad勉強用ベストノートアプリ3選
以上、iPad勉強用ノートアプリを10個比較紹介させて頂きました。
最後に、たくさんあって選べない…という方に向けて、項目別におすすめするノートアプリをご紹介します。
「迷うならこれ」｜汎用性で選ぶなら
冒頭に帰結しますが、やはり汎用性No.1は現状Goodnotesだと考えます。
尺が長くなるので言及しませんでしたが、iPadのノートをiPhoneで見たい場合など「同期」が非常に優れる点も魅力です。
とはいえ、AI使用にクレジット消費するなど、使い方によっては徐々にその牙城を崩され始めている印象も受けます。
「AIの力もフル活用」｜効率で選ぶなら
紹介しているメディア様も少なく、まさに影の実力者ともいえる勉強用ノートアプリがノート＋です。
AI機能がどこまで＆いつまで無料なのかは見守る余地がありますが、少なくとも現時点では強くおすすめできるアプリでした。
「シンプルでいい」｜操作性で選ぶなら
高機能なものは、どうしてもその分アイコンや設定項目が増え画面がゴチャつきがち。
一度慣れてしまえば非常に強力ですが、そもそも電子機器の操作に不慣れな方もいるでしょう。
そんな方におすすめしたいのがProdrafts、AI等を取っ払って考える中では非常に有用なノートアプリだと感じました。
iPad用ノートアプリまとめ
iPadの勉強用ノートアプリは種類が多く、どれも一長一短があります。
だからこそ大切なのは、自分がどんな場面で使うのかをはっきりさせることです。
使い心地は人によって違いますし、ちょっとした相性が毎日のノートの快適さを大きく変えてくれます。
あなたのスタイルにぴったりの一冊が見つかり、iPadを使った勉強や日常がもっと楽しく、もっと続けやすくなりますように。
