

ずらっとスペックの説明が書いてあるのをみると、どれを買えばいいのか迷いますよね。
じつは、勉強に限った用途であれば難しく考える必要は一切ありません。
この記事はiPadを『勉強用』に向く機種に絞って、極力迷わずに選べるよう難しい説明を省きました。
主にシリーズの違い、世代の違い、使えるペンの違いをステップごとに理解して、最適なiPadを選びましょう。
こんな方におすすめ
- iPadに手書きして勉強したい
- 動画視聴や、テキストを読むときに使おうと思っている
- 最新機種もいいけど、どちらかというと安いものを購入したい
Contents
勉強用にオススメのiPadは?
結論から言ってしまうと、勉強用にオススメするのはiPad Airです。
初心者でも迷わず選べるよう、プラン別に構成してみました。
※価格に関しては、購入前に必ず現在価格をご確認ください。
新品|最新機種構成プラン
2024年最新のiPad Air第6世代(通称M2)です。最新のアップデートを受けられる点がメリットです。
第5世代と比較して飛躍的な性能の向上はありませんが、apple pencil proに対応しました。
とにかく「型落ちは不安」という方はこちらがオススメです。
※最新のiPad Airから、64GBモデルは撤廃されました。
中古(整備済み品)|低価格構成プラン
1世代前の第5世代ですが、既に新品を探すのは難しくなってきました。
容量は64GBまで抑え、画面サイズは持ち運びにも最適な11インチをチョイス。
64GBは少々心もとないですが、小まめにUSBメモリやクラウドに保存することで節約できます。
中古(整備済み品)|最低価格プラン
2世代前の第4世代です。
2020年に発売された機種ですが、実は最新のiPad(無印)第10世代と同じチップを使っています。
さすがに2世代前ともなると中古がスタンダードですが、大幅なコストカットが可能です。
チップについて
良いチップを積んでいるほど処理性能が上がり、マルチタスクでもサクサク動作してくれます。
とくに第5世代のチップから飛躍的に能力が向上しました。予算が許す限りは第5世代〜をオススメします。
なんでAirがいいの?
もっと安いのもあるけど、他の機種じゃダメなの?
世代を落として大丈夫なの?
ほかにも様々な疑問点があると思います。
次の章から5つのステップに分けて説明していきますので、お時間あればぜひご覧ください。
STEP1.|iPadのシリーズを絞る
とくに「無印」と「Air」の違いがよくわからない方も多いのではないでしょうか。
このステップではそれぞれの違いを簡単に解説していきます。
現在リリースされているiPadは4シリーズ
まずはシリーズの違いと、大まかな特徴を整理しておきましょう。
iPad(無印)
最も価格が安いのが、「iPad」とだけ記載された通称「無印」シリーズです。
必要最低限の機能に絞って設計されています。
iPad Air
無印とProの中間の性能です。
無印と比べて性能が良いのは勿論、より書き込みに適した設計になっています。
iPad mini
丁度いい小型サイズが売りです。
縦のサイズはなんと500mlペットボトルの高さ以下。
iPad Pro
「クリエイター向けのツールや、美麗3Dゲームをガンガン動かしたい!」
これら、勉強とは違う方向に注力しているのがProシリーズです。
オススメのシリーズは?
勉強用に使うのであればiPad Proは完全にオーバースペックです。
価格も168,880円からと、無印iPadと10万円以上の差がつきます。
iPad miniは携帯性は◎ですが、画面サイズ的に勉強には不向きです。
よって勉強用であれば、選択肢はiPad(無印)かiPad Airの2択にまで絞られます。
iPad(無印)とiPad Airどっちがいい?
冒頭でも書かせて頂きましたが、Airを強くオススメします。
動作が機敏ということもあるのですが、iPad(無印)を勉強用に使う場合は以下のデメリットが大きいです。
勉強で使うiPad(無印)のデメリット
① マグネット充電式のapple pencilに対応していない
② フルラミネーションディスプレイに対応していない
とくにフルラミネーションディスプレイ非対応に関しては、書き込みで勉強する際にはかなり大きな問題です。

フルラミネーションディスプレイに対応していない場合、文字を書いたときに若干ズレて表示されます。
何を言っているかよく分からないと思いますので、かんたんな図で見てみましょう。
横から見た場合
真上から見た場合
このように、厚みのせいで無印は自分がペンで書いている位置と、実際に表示される位置が若干ズレて見えます。
一度Airを使ってから無印を使うと大きな違和感を感じることでしょう。
勉強では細かい文字を書くことも多い中、ストレスは少しでも減らしたいものです。
予算さえ許せば、Airを買うことをオススメします。
STEP2.|iPadの世代を絞る
いざ見てみると、後ろに小さく「第4世代」とか「第10世代」とか書いてあって混乱しますよね。
このステップでは「世代」について解説していきます。
世代ってなに?
『世代』は発売された時期に応じて第1世代から順に割り振られています。
2010年にiPad(無印)の第1世代が発表されました。
2024年現在、iPad(無印)は第10世代、iPad Airは第6世代まで発売されています。
新しい世代じゃないとダメ?
勉強用途に限るのであれば、何世代か前のiPadでも十分です。
狙い目はapple pencilの対応機種から考えて、第4, 5世代のiPad Air。
(※apple pencilについては次の章で補足を入れておきます)
ただし、世代が古過ぎると最新のアップデートができなくなる点に注意してください。
セキュリティ面の心配等もありますので、予算が許すのであれば最新の世代を買うとよいでしょう。
補足|iPad × apple pencilについて
世代によってはapple pencilに対応していないものもあり、こうなると勉強用としては本末転倒です。
各apple pencilの対応表と共に、機能の違いについても整理しておきましょう。
apple pencilのラインナップ
apple pencilのラインナップは現在、以下の4機種です。
apple pencil第1世代
旧型および、無印iPadで使用するモデル。
性能的に大きな差異はないものの、充電方式が不便(※後ほど図解します)。
apple pencil第2世代
apple pencilの主流。
マグネット充電にも対応し、対応機種も多いため最もバランスが取れたモデル。
apple pencil USB-C
第1世代apple pencilと類似。
充電形式に「ケーブル」が追加されたものの、依然マグネット充電には対応せず。
apple pencil Pro
主にデザイナーなどのクリエイター向けに細かい機能が追加されたモデル。
apple pencilの最新モデルであり、対応する機種が大きく限られる。
ツール(赤ペンと青ペンなど)を素早く切り替えたり、紙に書いた触感をより再現したりと勉強でもやや有用。
これらはiPadの世代によって、使えるものと使えないものが出てきます(後ほど解説します)。
apple pencilの機種ごとの違い
主な違いはペンの充電方式です。
※筆圧検知など細かい違いはありますが、勉強にはあまり関わらないので割愛します。

【apple pencil の充電方法のちがい】
apple pencil 第1世代の場合
ペンについた端子を、iPad本体にドッキングさせます。
ちょっと不格好ですし、充電しながらバッグに入れるのも難しそうですね。
apple pencil USB-Cの場合
第1世代の欠点を解消した機種です。ケーブルで本体と繋いで充電します。
(※マグネットで側面にくっつけて保管できますが、充電はされません)
apple pencil 第2世代 / Proの場合
マグネットで本体側面にくっつければ充電できます。
非常にスマートで、もっとも利便性が高いためオススメです。
ペン⇋本体の互換性|どのペンを選ぶか
つぎにiPadの世代とペンのに互換性についてご説明します。
iPad(無印)とiPad Airに絞ると、以下の様な対応になります。
※ サイズ的に勉強に不向きなiPad miniと、オーバースペックのiPad proは割愛します。

apple pencil対応表
表の通り、世代が古すぎるとペンそのものに対応しないので注意してください。
また、apple pencil proとapple pencil第2世代の価格は大して変わりません。
iPad Air第6世代を購入するならapple pencil proを、対応していないモデルなら第2世代を買うのが得策です。

関連記事で詳しく紹介しておりますので、ぜひ併せてご覧ください!
STEP.3|iPadの画面サイズ・容量などを絞る
サイズ・容量選びを間違えると、せっかく高い買い物をしても十分な性能を発揮できません。
ぜひご自身が使う際のシーンをイメージしながらご覧になってみてください。
画面サイズ
現在、11インチ、13インチのサイズに加え、8.3インチのminiが展開されています。
結論からいうと、オススメは11インチです。
勉強で使う場合は、以下の写真のように画面半分にテキストや動画、もう半分はノートを・・・。
というように、分割表示で用いることがほとんどです(※split viewといいます)。

Split view
画面サイズが二分されることを考えると、画面が小さいほど見辛くなってしまいます。
とくに、miniに関しては書き込みが大変でストレスが溜まる可能性が高いでしょう。

確かに画面が大きいほど便利ですが、13インチのiPadは実際に見るとかなり「デカい」です。
家でしか使わないならいいのですが、重量的にも気軽な持ち運びには向きません。
これらの点から、11インチのiPadを購入されることをオススメします。
ストレージ(容量)
64GBではちょっと足りない、256GBは価格が高い、といったところでオススメは128GBです。
たとえば、勉強する際にスキャンしたデータをiPadへ保存することを考えてみましょう。
メモ
文字メインのテキストで50〜100MBほど
画像メインの解剖書などは400〜500MBほど
使ってみると分かりますが、容量は意外とあっという間に埋まります。
USBメモリーに移したり、クラウドに保存したりといった作業が苦にならないのであれば
64GBならだいぶ安く済むので、予算との兼ね合いで決めましょう。
※最新のiPad Air(第6世代)は、最低容量が128GB〜になります。
Cellular(セルラー)モデル?Wi-Fiモデル?
iPadはCellular+Wi-Fiモデル(※通称セルラーモデル)と、Wi-Fiモデルに分かれています。
Cellular + Wi-Fiモデル(セルラーモデル)
スマートフォンと同様に月額の通信プランを契約して購入するモデルです。
auやdocomoなどのキャリア経由で購入できます。
Wi-Fiがない環境でもネットに接続できますが、月額費用が発生する点は大きなデメリット。
(※ Wi-Fiモデルとしても使用出来ますので、解約しても使えなくなることはありません。)
Wi-Fiモデル
家電量販店や、通販サイトなどで一括購入するモデルです。
通信プランを契約しなくて済みますが、Wi-Fi環境下でしかネットに接続できません。

プリペイド式wifiは、煩わしいプラン契約や月額費用が発生しません。
買い切りで端末を買って、必要な分だけギガを購入すれば、365日間保管しておけます。
テザリングなどでスマホ側のギガ数を消費したくない場合は、こちらも検討してみるといいでしょう。
【買い切り型モバイルWiFi:WiFi東京プリペイド】
STEP.4|iPadは中古でも大丈夫?
とくに中古品を選ぶ際には、気を付けなければならないポイントが何点かあります。
以下のポイントを知らないと、iPadが只の置き物になってしまう可能性が十分にあります。
新品か、中古品か
サポートの面から考えても、もちろん新品を買っておくに越したことはありません。
中古を買う場合に注意したいのは、お店の中古ではなく、フリマアプリで中古を買う場合です。
予備知識がないと粗悪品を掴まされたり、最悪動かない場合があります。
この章では、フリマアプリで中古品を購入する際のポイントを解説します。

フリマアプリで中古を買うときの注意点
フリマアプリを見ると安いものもたくさん出品されています。
ただ、フリマアプリで中古品の購入を検討する際は、以下の2点に注意してください。
フリマアプリで購入する際の注意点
- 1.アクティベーションロックはかかっていないか?
- 2.バッテリー容量は80%以上をキープしているか?
1.アクティベーションロック

いきなり難しい用語がでてきましたね。
「アクティベーションロック」とは、不正利用を避けるための防犯機能のようなものです。
アクティベーションロックがかかっていると、一切の操作が不能となります。
たまにロックが掛かったままの商品を売りつけ、返品に応じない悪質な出品者がいます・・・。
説明文に書いていない様であれば、「アクティベーションロックは解除済ですか?」と必ず確認しましょう。
2.バッテリーの消耗
バッテリーは表示されている容量が全てではありません。
使っているうちに「最大容量」が減っていき、フル充電しても全然もたなくなっていきます。
たとえば「最大容量70%」なら、新品で買ったときは100%まで充電できていたものが、MAX70%までしか充電されないイメージです。
この点に関しても出品者によく確認をとるようにしましょう。
STEP.5|いざ購入!勉強用におすすめのiPad3選
オススメさせていただいた機種を再度掲載させて頂きます。
価格やショップレビューなどを元に、一番リーズナブルだと感じたものを購入されるとよいでしょう。
iPad Air 第6世代
iPad Air 第5世代
iPad Air 第4世代
勉強用でオススメのiPadは、iPad Air!
まとめ
- 勉強にオススメのシリーズはiPad Air
- 安く済ませたいならiPad Airの第4世代か第5世代
- 容量は128GBを選んでおけば無難ではある
- 画面サイズは11インチがおすすめ
今回は勉強でオススメのiPad選びについてご紹介させていただきました。
実際に購入に踏み切られた方は、ぜひ一緒に購入しておきたいアクセサリーも併せて検討してみてください。
また、その他関連記事では、iPad以外の学習用タブレットの選び方や、タブレット学習のメリットなども紹介しています。
まだ購入まで一歩踏み切れない方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
その他関連記事
【iPadを使った10個の勉強法】
【iPad用の勉強アプリ】
【iPad学習のメリットやデメリット】