生成AI関連って資格とかあるのかな?
調べたら「生成AIパスポート」ってのが出てきたよ!
急成長を遂げる生成AI分野の資格という事で、日増しに注目度が高まる「生成AIパスポート」。
最近では本屋さんでテキストが平積みになっていたりもするので、名前くらいは聞いた事もあるかもしれません。
…が、まだまだ新興資格という事もあり、不安に感じる方も多いかもしれません。
取っても大して意味のない資格で、時間もお金も無駄にするのは避けたいですよね……
そこで本稿では、「生成AIパスポート」と「G検定」を保有する筆者が、難易度や勉強方法などを振り返ります。
本記事が、皆様の不安を払拭する一助になれれば幸いです。
- 生成AIを業務に活かしたいが、安全面で不安な方
- AI資格を取得してキャリアアップを目指したい方
- G検定などへのステップアップも見込んでいる方
Contents
生成AIパスポートをポイント解説!

AIの進化が加速する中で、生成AIを単に使いこなすだけでなく、倫理やリスクを理解した上で活用できる人材が求められています。
その第一歩として、初心者にもわかりやすく、入口として活用しやすいのが「生成AIパスポート」です。
ここでは、資格の全体像と目的、試験主催者、他のAI資格との違いまでを網羅的に解説します。
生成AIパスポートってどんな試験?
- 1.基礎知識:AIと生成AIの基本が身につく
- 2.最新動向:生成AIの現在のトレンドが身につく
- 3.注意点:著作権・倫理・リスク知識が身につく
- 4.活用方法:プロンプト等で実践的な知識が身につく
生成AIパスポートは、AIの基礎知識から最新動向、著作権や倫理などのリスク理解までを体系的に学べる初心者向け試験です。
生成AIを安全かつ正しく活用するためのリテラシーを証明でき、ビジネスでのAI活用スキルの第一歩として注目されています。
今後ますます必要となる、「AIを安全に使える人材」であることを示せる資格です。
直近では2025年10月に改訂されており、変化の激しいAI市場にもきっちり対応しています。
問題形式や試験時間などをざっくり
| 項目 | 詳細 |
| 試験形式 | オンライン |
| 問題形式 | 四肢択一 |
| 問題数 / 試験時間 | 60問 / 60分 |
| 受験料 | 税込11,000円(※学生半額) |
| 受験資格 | 特になし |
| 実施頻度 | 2 / 4 / 6 /8 / 10月開催 |
| 合格認定 | 合格者にはオープンバッジが発行 |
生成AIパスポートの試験は、選択式問題を中心としたオンライン形式(IBT)で行われます。
出題範囲は、生成AIの概要、利用例、リスクとガイドライン、プロンプト設計の基礎、AI著作権・個人情報保護など多岐にわたります。
問題数は60問、制限時間は60分で、オンライン環境があれば自宅から受験が可能です。
直近では2025年10月に改訂されており、変化の激しいAI市場にもきっちり対応しています
ボーダーや合格率、生成AIパスポートの難易度目安
合格率に関しては、運営元の生成AI活用普及協会(GUGA)より、以下の様なプレスリリースを確認できます。
2025年10月1日(水)〜10月31日(金)に開催した「2025年10月 生成AIパスポート試験」の受験者数は26,230名、そのうち合格者数は20,529名、合格率は78.27%という結果になりました。
引用:生成AI活用普及協会
合格点のボーダーは正式に発表されておらず、その時々に応じて変わるものと予想されます。
難易度に関しては、普段生成AIを使っているから問題なく受かる…という類ではありません。
生成AIパスポートのシラバスに準拠して、専門分野や、AI新法なども出題されるため、無勉では恐らく通過できません。
難しい試験ではありませんので、後述の勉強法などを参考にしてもらえれば幸いです
生成AIパスポートの勉強で使ったものは?

ECサイトを見るとずらっと参考書が並んでいて、どれを買えばいいか分からない…。
公式でクイズアプリってのを見つけたけどこれで対策できる?本項では、そんな疑問にお応えしていきます。
実際に生成AIパスポート試験で使ったテキスト
生成AIパスポートは公式教材とは別に、公認の「テキスト&問題集」が出版されています。
「テキスト&問題集」だけじゃだめ?両方とも名前に「テキスト」って入ってるし被りそうだけど……
「テキスト&問題集」側の「テキスト(説明)」は、極めて簡易的な説明に留まります。
かといって、公式テキスト側は、問題演習の類はほぼ掲載されていないので、本番に対応しづらいです。
よって、2冊揃えないとインプットかアウトプットのどちらかが不完全な状態で臨む事になります。
現在は以下のテキストも公式でアナウンスされていますが、筆者は使いませんでした
生成AIパスポートクイズアプリは本対策にはならない

公式ページの下部にいくと画像の様な、生成AIパスポートクイズアプリの案内があるかと思います。
これで問題集代わりにできるのでは?と期待したのですが……
注意書きにもある通り、クイズアプリは実際の出題方法とは異なるので注意が必要です。
クイズアプリは一問一答形式の◯✕問題ですが、実際の試験は試験要項にある様に四肢択一での出題です。
あくまで、どの程度のレベルなのか、どういうテイストなのか…などを推し量る為に用いましょう。
テキストは電子書籍と紙本どっちがいい?
筆者自身はどちらも電子書籍で購入し、iPadのKindleアプリ(電子書籍)一本で乗り切りました。

問題集側は解答にリンクが付いていてワンタップで飛べたりと、双方とも学習していて何ら不自由は感じませんでした。
ただ、スマホしか無い方や、これまで電子書籍で勉強した事が無い方は紙書籍の購入をおすすめします。
ここは慣れの問題なので、普段の学習スタイルに合わせて紙かデジタルを選択しましょう
筆者の生成AIパスポート勉強方法や勉強時間

生成AIパスポートは、効率的な勉強を行えば比較的短期間でも合格が可能です。
ただし、学習時間の目安やスケジュールは、現在のスキルや知識レベルによって大きく異なります。
筆者はどれくらい勉強した?
筆者の勉強時間は、合計約20時間です。
受験時点のレベルは、日常的に生成AIを使うレベルではあるものの、仕組みなどの理解はほぼゼロでした。
勉強というよりは、知らない単語をChatGPTでひたすら掘り下げたり、Notionでノートを作る方に勤しんでいました。
まったくの初学の方は、もう少しだけ長めに見ておくといいかもしれませんね
生成AIパスポートの勉強方法は2パターン
試験対策という意味合いでは、本源的には①の勉強法のほうが「まず敵を知る」点で効率的です。
筆者は資格取得よりも知識のインプットが目的だったので、②のパターンで進めています。
読書感覚で公式テキストを読み進めつつ、「これなんだろう?」を掘り下げ、直前で問題集を解きました。
テキストの説明がくどいくらい丁寧で分かりやすく、AI関連の読み物としても普通に面白いです
生成AIパスポートは生成AIで勉強する
学んでいるものが生成AIですので、生成AIに聞きながら学習すると相乗効果が生じます。
試験範囲には「プロンプト(※AIに対する指示文)」も含まれるので、学んだ知識を即活かせて効率的です。
以下でChatGPTを利用した事が無い方に向けたレクチャーを行っていますので、ぜひ併せてご覧ください。
生成AIパスポートは仕事や就活で役に立つ?

結論からいえば、勉強時間を見ての通り、生成AIパスポートの資格名でパスできる様な企業はほぼ皆無かと思います。
そもそも、運営自体がその様な方向性で売っていないので、どちらかと言えば知識吸収がメインになります。
ただし、筆者自身『役に立った』と思うケースがあったので、紹介しておきます
面接でツッコまれたら儲けもの
社会人なら実感があるかもしれませんが、生成AIを使えるか否かは”現時点で”割と重要な立ち位置を占めます。
履歴書に書かれた当資格を見て「採用!」って事は無いですが、「この資格は?」なんて聞かれれば儲けもの。
ここで存分に生成AIに関する知識やスキルをアピールできれば、当然大きな差別化に繋がります。
生成AIパスポートを活かせるかどうかは自分次第という事ですね……!
プロフィールに入れておくと話の起点になる
「お、生成AIパスポート…どうでした?気になってて…」なんて突っ込まれる機会が実際にありました。
フリーランスや営業職の方は、ここから新しい案件や契約への糸口になる可能性もあります。
注目度が高く、知名度もじわじわ上がっているので、こうした機会は日増に期待できるかもしれません。
数年もすればAIスキル自体珍しいものでもなくなってくる筈なので、早めに取っておいた方が何かと有利です
じゃあ、どんな人におすすめ?
対外的な部分ばかり説明しましたが、私自身は知識のインプットを主軸に受験しました。
AI関連の書籍は数多読んでいますが、最もよくまとまっていると感じたのは生成AIパスポートのテキストでした。
また、AI市場は流れが速く書籍などではすぐに風化しがちですが、当資格は情報更新が頻繁に行われているのも安心できるポイントです。
生成AIの知識を体系的に身に着けたい方は、きっと後悔しない試験です
生成AIパスポートを取得するメリット

生成AIパスポートについて調べる中で、「意味がない」と言う声を見かけた方も、いらっしゃるかもしれません。
仕事や就活以外の部分で、どの様なメリットが期待できるかを深堀りしていきます。
体系的な知識が身につき、副業などにも流用できる
生成AIパスポートのシラバスにもある通り、第一章ではAIの成り立ちなどから説明してくれるので知識の抜けを防げます。
また、生成AIパスポートはプロンプトやちょっとした法令知識など、実践的な情報も盛り沢山です。
今後AIをビジネスだけでなく、副業や趣味に流用する際にも、生成AIパスポートの知識は絶対的な自信に繋がります。
資格の将来性が有望

説明するまでもありませんが、資格は受験者が増えるほど競争が激化し、問題も難化していきます。
後になって、「あの時取っておけば…」なんて資格は、国家資格においても散見されます。
その点、受験者数の伸び率が著しい生成AIパスポートは、将来の成長性も加味してみる価値があります。
生成AIパスポート試験に関するQ&A

さいごに、生成AIパスポート関連のQ&Aを掲載しておきます。
気になる部分があれば、ぜひ受験前に参考にしてみてください。
生成AIパスポート試験に関するまとめ

- 生成AIパスポートはAIリテラシーを体系的に学べる“入口資格”
- 合格にはテキスト+問題集+GPTの併用が最も効率的
- 学習時間は短めで、初心者でも比較的取り組みやすい
- 資格名は話の起点になる
生成AIパスポートは、AIを安全に使うための基礎が短期間で身につく“入り口資格”です。
決して難しい試験ではなく、テキストと問題集を組み合わせることで無理なく合格を狙えます。
とはいえ、資格そのものよりも、学習を通じて得られるAIリテラシーの方が大きな価値になります。
仕事や就活の“きっかけづくり”にも役立つので、AIをこれから本格的に使いたい方は、ぜひ受験に踏み切ってみて下さいね。